旧緯度観測所本館の奥州市への譲与決定を通知

平成19年4月4日に旧緯度観測所本館を奥州市へ譲与することの決定を通知しました。観山台長から奥州市相原市長に決定通知書を伝達し、奥州市長からは耐震改修後に、社会教育・生涯教育施設、とりわけ科学館的な活用を軸に今後活用したい旨が表明されました。

旧緯度観測所の本館については、平成17年に老朽化によって、いったん取り壊しが決定しましたが、その後旧水沢市議会で保存の決議が満場一致であり、旧水沢市から保存の要請があったものです。それ以外にも岐阜県の大正村からも譲与の要請がありましたが、譲与交渉先の検討委員会で協議の結果、奥州市(旧水沢市)が選定され、このたび自然科学研究機構経営協議会で最終的に決定しました。それに並行して奥州市では旧緯度観測所本館整備活用検討委員会が組織され、市民や子どもたちが天文学や地球科学に触れ合うとともに、市民が自主的な創造活動を展開する場として活用する方針が検討されました。

今年度中に改修および施設の整備が行われ、平成20年度には、あたらしく生まれ変わってオープンの予定です。水沢VERA観測所内にある木村記念館と一体的な展示を行い、天文学や科学を市民の皆さんと一緒に楽しむことのできる場となればと思います。

「国立天文台ニュ-ス No.166より転載」<水沢VERA観測所 小林秀行>

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