「水沢VERA観測所2007特別公開」報告

今年も気がつけば夏の風物詩、国立天文台水沢・特別公開の時期がやって参りました。今年のメインテーマは"惑星研究の最前線"、水沢地区のサブテーマは、月探査機かぐや(SELENE)の打ち上げにちなんで"探査機で観る月の新しい姿"です。

展示内容は、毎年好評を博している20mアンテナツアー、10mアンテナ運転・プリクラ撮影、星の広場での太陽の黒点観測、ペットボトルロケット発射、おもしろ講演会、マシュマロの真空引き実験などの不思議科学実験、超豪華景品付のクイズラリー、質問コーナー、木村記念館展示、水沢VERA観測所、RISE推進室の研究紹介、SELENEペーパークラフト作成という驚天動地のラインナップでした。どの展示も例年以上に気合の入った出来となっており、来場者の方々には存分に楽しんでいただけたことと思います。

恒例の講演会も満席となり(決してクーラーが効いていたからではありません)、佐々木晶先生に"探査で明らかになる太陽系の歴史"、河野宣之先生には "月探査から月面天文観測へ"という題目でご講演いただきました。"衛星開発の経費はおいくら?"といった際どい質問が出るほど(?)、関心を持っていただけたようです。

今年は展示のほかにも大きな目玉として食堂の出店(水沢食堂さんSpecial Thanks)がありました。これは来場者の足止め・・・もとい午前午後通じて展示を隅から隅まで楽しんでいただこうという思惑のもと実施しました。その甲斐あってか、来場者数は昨年並みの600名前後だったにも関わらず、今年は午後になっても各展示場所から人足が途絶えることはありませんでした。ただ、休む暇がない~とうれしい悲鳴があちこちから飛んでいたとかいないとか・・。

なにはともあれ、世話人の岩館さん、広報委員の皆さんをはじめ、スタッフ全員のガンバリの集大成として、トラブルなく無事に施設公開を開催できたのは最高にうれしいことです。これで心置きなくSELENEに本腰を入れられます。以上、ヒモノオトコの水沢特別公開報告でした(終劇)

 「国立天文台ニュ-ス No.170より転載」<水沢VERA観測所 広報委員>

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