琉球大学の学生が、石垣島で観測実習(連携授業)

琉球大学との協力協定に基づく連携授業が、今年も行われました。

8月17-20日には、琉球大学で「天体観測を通して学ぶ宇宙」と題する内容で、授業(座学)がおこなわれ、8月25日からは、石垣島で国立天文台の望遠鏡施設を使った観測実習が行われました。

連携授業の協定は、昨年4月、琉球大学と国立天文台の間で、石垣島の国立天文台施設(VERA20m電波望遠鏡と石垣島観測局、むりかぶし望遠鏡と石垣島天文台)を活用した連携授業を行うことなどを目的に結ばれたものです。

今年参加したのは、琉球大学で全学部から応募のあった74名の中から選考された30名の学生(男子14名、女子16名)です。

石垣島での実習は、宿泊施設「やいまーる」(官公労八重山会館)で宿泊しながら、VERA観測局の口径20m電波望遠鏡や、口径105cmのむりかぶし望遠鏡を使っておこなわれました。

VERA観測局では、自分たちで電波望遠鏡を作り、天の川銀河の中心方向からやってくる21cm波(中性水素の電波)の検出をおこない、石垣島天文台では、むりかぶし望遠鏡を使い、木星の映像撮影と画像処理などを学びました。

【写真】自分たちの手作り電波望遠鏡で天の川電波を受信して喜ぶ学生たち。


☆参考☆

○琉球大学での授業
 8月17日(火) 10:20-11:50, 12:50-14:20
  担当:本間希樹先生(水沢VLBI観測所、准教授)
  内容:電波で見る宇宙(1)
 8月18日(水) 11:15-12:45, 13:30-15:00
  担当:観山正見先生(国立天文台長)
  内容:宇宙の起源、構造、地球から宇宙の果てまで
 8月19日(木) 10:20-11:50, 12:50-14:20
  担当:小林秀行先生(国立天文台副台長)
  内容:電波で見る宇宙(2)
 8月20日(金) 10:20-11:50, 12:50-14:20
  担当:小久保英一郎先生(国立天文台理論研究部、准教授)
  内容:星や太陽系の成り立ち、太陽系外惑星


○担当者
 琉球大学 理学部 物質地球科学科
  松本剛(教授)
 国立天文台 水沢VLBI観測所
  本間希樹(准教授)
  宮地竹史(主任研究技師)
 同 石垣島天文台
  花山秀和(研究員)
 実習担当:国立天文台 大学院生 小山翔子(D1)、湊和弘(D2)
      鹿児島大学 宮ノ下亮(M1)


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