令和元年度奥州市市勢功労表彰特別功労賞 水沢VLBI観測所受賞

奥州市市勢功労表彰は、奥州市において公共の福祉の増進に寄与され、その功績が極めて顕著であった方、また市民の模範となるような功績があった方を、市勢功労者として表彰するものです。平成18年度から今回で14回目となり、昨年度までに166の個人・団体が受賞しています。

今年度は、地方自治、産業、消防、科学の各分野で、市勢の発展や地域の振興等に貢献され、又は功績顕著であって市民の模範と認められた10名及び1団体が市勢功労被表彰者として受賞しました。(奥州市ホームページより一部引用)

今回の受賞について本間所長は次のように語っています。
「この度、当観測所が令和元年度の奥州市市勢功労表彰(特別功労)を受けましたこと、観測所長として大変喜ばしく、また大きな名誉に感じています。1899年の臨時緯度観測所の設立以来水沢の地で研究を続けてきたことが、2019年のブラックホールの撮影成功へとつながり、そしてこの度の表彰となりました。これまで長年の間観測所の活動を支えていただいたすべての皆様にお礼申し上げます。」

また所長と共に授与式に臨んだ田崎特任研究員は、次のように述べています。
「私たちの観測所に名誉ある賞が授与されたことは、市民の皆さまが観測所に親しんでくださっている証しであると感じ、とても嬉しく思います。昨年4月にブラックホール撮影の成果を発表して以来、地域の方々が観測所や天文学に興味を持ち、日々私たちの活動を支えてくださっていることを折に触れて感じています。地域の皆さまがさらに宇宙を身近に感じられるように、今後も研究活動に邁進して、その成果をお伝えしていきたいと思います。 」

小沢昌記市長は挨拶の中で、アインシュタインの相対性理論から100年が経ち、仮想として存在が予見されていたブラックホールが、実証としてその姿を世界で初めて捉えたのは、大きな第一歩である。この成果が奥州市にある観測所により果たされたのは大変誇りに思い感謝する、と述べました。

なお市勢功労表彰授与式は、令和2年1月6日にプラザイン水沢(奥州市水沢佐倉河)で開催されました。

(2020年1月8日一部追記)

参考



文責:小澤友彦

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