装置開発

装置の開発は天文学と惑星科学によって非常に重要です。

VERAグループは老朽化した磁気テープ記録装置とハードウェア相関器をリプレースするために、ハードディスク記録装置(OCTAVIA, OCTADISK)、ソフトウェア相関処理器(OCTACORR2)を開発しました。これらの装置を組み合わせて、現在の記録速度を約1ケタ上回る8Gbpsという記録速度をもつ観測システムの検討も進めており、更なる位置天文精度の向上などを進める予定です。OCTACORR2はNICTと共同で開発されています。

RISEグループでは、月・惑星探査に利用するため、人工衛星に搭載する科学観測機器の開発を行っています。2007年に打ち上げた日本の月周回衛星「かぐや」では、レーザ光を使って探査機と月表面までの距離を測る「レーザ高度計」、電波を地上から追跡して月重力場を測るために探査機に搭載する「VLBI電波源(VRAD)」と「リレー衛星中継器(RSAT)」を開発しました。今後、日本の「はやぶさ2」と欧州の「JUICE(JUpiter ICy moons Explorer)」ミッションでのレーザ高度計や、電波技術を利用した観測装置を開発していきます。

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