回転花火銀河(M101)に、超新星出現! さらに増光!

★現在、10等まで増光しています(2011.9.7)★

 明るさを増す!回転花火銀河の超新星(SN 2011 fe)、10等の明るさに

 柄杓(ひしゃく)の形をした北斗七星の柄の先近くにある天文ファンに人気の「回転花火銀河」と呼ばれる渦巻き銀河M101(NGC 5457)に、8月24日超新星(SN 2011 fe)が発見されましたが、その後も明るさを増しています。

 石垣島天文台では連日、むりかぶし望遠鏡を使って、明るさの変化を観測していますが、7日の夜には10等の明るさにまで増光しました。渦巻き銀河M101は、おおぐま座にあり、地球から、約2,100万光年の距離にあります。

 超新星(SN 2011 fe)は、8月の発見時には、17等の明るさでしたが、8月26日には13.2等に、その後も増光を続け、9月7日には約10等の明るさになりました。

 これまでの観測では、明るさはほぼピークを迎えており、今後ゆっくりと減光していくものと思われます。

 ---基本情報---
 銀河名:M101 回転花火銀河
 超新星名:SN 2011 fe, (Ia型超新星, 矢印の先にある天体)
 明るさ:約10等(9/7現在)
 ---観測情報---
 観測中央時:2011/09/07 21時16分(JST)
 口径105cm経緯台式反射望遠鏡(カセグレン焦点, F/6.5, f=6825mm)
 3色同時撮像カメラ(冷却CCD3台, 波長: I-band, R-band, g'-band)
 露出時間:全てのバンドで60秒×40フレーム
 カラー合成画像(R:G:B → I:R:g'), 画像範囲:9.8×9.8分角
 撮影,画像処理:花山秀和
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<これまでの掲示内容>

 北斗七星の柄の先のそばにある天文ファンに人気のある「回転花火銀河」と呼ばれる渦巻き銀河M101(NGC 5457)に、8月24日超新星が発見されました。石垣島天文台のむりかぶし望遠鏡でも、26日夜撮影に成功しました。

 渦巻き銀河M101は、おおぐま座にあり、地球から、約2,100万光年の距離にあります。私たちの太陽系が含まれる天の川銀河(銀河系)の2倍ほど大きさ(直径約17万光年)を持つ渦巻き状の形をした銀河です。

 渦巻き状の腕と呼ばれるガスや塵の集まりの中で、たくさんの星が生まれており、太陽のような星でも1億個あるといわれています。

 また星の最期である超新星爆発もこれまでにいくつか観測され(最近では、1970年)ていますが、今回の超新星は、アメリカで発見され、その後世界各地で観測がおこなわれています。

 当初17等の明るさでしたが、26日には13.2等にまで増光しており、これからさらに明るくなる可能性があります。石垣島天文台でも、引き続き光度の変化などを観測していきます。

 このまま明るくなると2週間後には、カミオカンデで、ニュートリノが発見され世界的にも有名なマゼラン星雲で見つかり3等の明るさになった超新星SN1987Aに次ぐ明るさになるのではないかと予想する研究者もいます。

<超新星(2011fe)観測 追加情報>
・2011年4月からスタートした大学間連携観測でも、継続的に観測が行われています。
・8月28日の観測報告では、12.5等にまで明るくなっています。
・9月7、9日の観測報告では、10等台の明るさまで増光しています。

 大学間連携観測では、石垣島天文台(1.05cm、むりかぶし望遠鏡)の他、以下の大学、天文台で、観測が行われています。
広島大:1.5m(かなた望遠鏡)
北海道大:1.6m(ピリカ望遠鏡)
京都産業大:1.3m(あらき望遠鏡)
鹿児島大:1.0m反射望遠鏡、
岡山天体物理観測所:1.88m望遠鏡/近赤外線撮像分光装置ISLE,
岡山天体物理観測所:1.88m望遠鏡/高分散エッシェル分光装置HIDES,
岡山天体物理観測所:MITSuME望遠鏡
東工大明野観測所:MITSuME望遠鏡
西はりま天文台:2.0m(なゆた望遠鏡)
ぐんま天文台:1.5m反射望遠鏡
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<添付画像に関するデータ>
矢印の先にある青白い天体が、今回発見された超新星

 ---基本情報---
 銀河名:M101 回転花火銀河
 超新星名:SN 2011 fe (Ia型超新星)
 明るさ:約13等(8/27現在)

 ---観測情報---
 観測中央時:2011/08/26 21時10分(JST)
 口径105cm経緯台式反射望遠鏡
   (カセグレン焦点, F/6.5, f=6825mm)
 3色同時撮像カメラ(冷却CCD3台)
 波長: I-band, R-band, g'-band)
 露出時間:全てのバンドで60秒×16フレーム
 カラー合成画像(R:G:B → I:R:g')
 画像範囲:10.9×10.9分角
 撮影,画像処理:花山秀和
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★2011.9.7内容更新