愛に変化!?、ラブジョイ彗星の尾の収束を捉える(1月29日更新)

石垣島天文台のむりかぶし望遠鏡では、明るさを増しつつあるラブジョイ彗星 [C/2014 Q2 (Lovejoy)]の観測を、口径105cmのむりかぶし望遠鏡を使っておこなっていますが、12月23日の深夜にイオンテール(プラズマテールともいう)で広がっているいくつかの細い尾が、10数分の短い時間で収束するようすを捉えることに成功しました(全文に動画もあります)。

 連続して撮影された映像からは、左右に分かれていたの数本の細かい尾が、両側かららせん状に巻きくつくように、たたみこまれ、近づいてひとつの束に収束してゆくようすが見られました。 これらの現象は、彗星のメインの尾が作られてゆく過程であると思われます。

また、コマ(彗星の頭の部分)の一部が、太陽風に吹き飛ばされ、ちぎれて飛んでゆくようすも捉えています。


尾の収束するようす


★~右の画像をクリックすると、尾の収束するようすを動画で見られます。石垣島天文台のむりかぶし望遠鏡を使用(撮影:花山秀和研究員)

 彗星から放出されるプラズマが太陽風の影響を受けているようすをこれだけ鮮明に捉えたことは珍しく、石垣島の星空良さと石垣島天文台の九州沖縄最大のむりかぶし望遠鏡の集光力が生かされた成果です。

 石垣島天文台では、引き続き観測を続け、太陽フレアや太陽風の速度の変化と、それの彗星に及ぼす影響などをさらに詳細に調べてゆく予定です。

 ギャラーのカラー画像の撮影データ
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 ラブジョイ彗星 (C/2014 Q2)
 2014年 12月 24日, 01時42分 [JST]
 口径105cm経緯台式反射望遠鏡(カセグレン焦点, F/6.5, f=6825mm)
 3色同時撮像カメラ(冷却CCD3台, 波長: g'-band, Rc-band, Ic-band)
 露出時間:全てのバンドで30秒×278フレーム
 カラー合成画像(R:G:B → Ic:Rc:g'), 画像範囲:10.8x10.8分角
 撮影、画像処理:花山秀和(専門研究職員)
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石垣島天文台のトップページの画像です(2015.1.29)
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 ラブジョイ彗星 (C/2014 Q2)
 2015年 1月 24日, 23時02分 [JST]
 口径105cm経緯台式反射望遠鏡(カセグレン焦点, F/6.5, f=6825mm)
 3色同時撮像カメラ(冷却CCD3台, 波長: g'-band, Rc-band, Ic-band)
 露出時間:全てのバンドで30秒×57フレーム
 カラー合成画像(R:G:B → Ic:Rc:g'), 画像範囲:10.8x10.8分角
 ローテーショナルグラディエント処理
 撮影、画像処理:花山秀和(専門研究職員)
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