さじアストロパークから、宇宙メダカ! 佐治天文台と石垣島天文台との連携推進へ

9月9日、佐治天文台のある鳥取市のさじアストロパークから、石垣島天文台に「宇宙メダカ」が贈呈されました。さじアストロパークでおこなわれた贈呈式では、深澤鳥取市長からメダカが、香西佐治天文台台長から送り状が、宮地石垣島天文台所長に手渡されました。

 「宇宙メダカ」は、日本人としては初めての女性宇宙飛行士である向井千秋さんと、スペースシャトル「コロンビア号」で、15日間宇宙旅行を行った4匹のメダカとその子孫たちのことです。最初の4匹の「宇宙メダカ」は、脊椎動物としては初めて宇宙で産卵をし、宇宙で初めて幼魚が孵化しました。

 石垣島天文台では、飼育については、淡水魚の専門家とも相談し、また島の子供たちに宇宙や天文に興味を持っていただくために、国立天文台VERA(ベラ)石垣島観測局に近い名蔵小中学校にお願いをすることにし、宇宙日の前日の9月11日に、歓迎セレモニーを開催しました。飼育を担当する、小学生と中学生の二班の生徒たちは、「大事に育てます」と責任を感じながらも嬉しそうでした。

 

 石垣島では、「戦争マラリヤ」などで、多くの方がマラリヤで命を落としました。戦後のマラリヤ一掃事業で、ボウフラを食べるタップミノウ(カダヤシ)を川に放流したために、 ボウフラだけでなく、メダカも絶滅することになりました。

 この話を、石垣島天文台と連携する北海道のなよろ市立天文台名誉台長の山田さんと話をするなかで、山田さんが運営委員をされているさじアストロパーク関係者のみなさんの理解も頂き、飼育している「宇宙メダカ」を、石垣島天文台に贈呈しようということになりました。また、佐治天文台長の香西さんと石垣島天文台の宮地が、国立天文台の前身である東京大学東京天文台で、先輩、後輩であったこともあり、早々に贈呈まで話が進み、実現しました。



★~鳥取市のさじアストロパーク、佐治天文台はこちらをご覧ください。

※宇宙メダカとは

平成6 年7 月にスペースシャトルの無重力状態で実験された、脊椎動物としては初めての生殖実験において宇宙にて誕生、あるいは帰還後に誕生したメダカ及びその子孫を宇宙メダカと呼んでいます。さじアストロパークには、平成6 年11月7日に、メダカ宇宙実験代表研究者の井尻憲一氏(東京大学助教授:当時)並びにスペースシャトルにて実験をおこなった向井千秋氏(宇宙飛行士)より、日本宇宙少年団本部を通じてさじアストロパークを拠点に活動している日本宇宙少年団鳥取アストロ分団に対し宇宙メダカ4 匹が送られてきました。平成27 年8 月現在のさじアストロパークの宇宙メダカの飼育数は、20 匹、世代としては約23 世代目となります。(鳥取市佐治町総合支所の発表文より抜粋)