2012-01-09

 幸せを招くといわれている珍しい月虹(げっこう)が、1月7日の夜、石垣市の前勢岳山頂にある石垣島天文台から見られました。
 月虹は、月の光が大気中の水滴で屈折して虹となって見える現象で、満月の夜などに現れます。色が薄く、肉眼では白く見えます。
 曇りや雨天の日が続く石垣島ですが、この夜は小雨が降ったりやんだりで、東の空には雲間から月齢13.7の明るい月が時々顔を見せていました。午後7時過ぎから、西側、竹富島の方向の水平線上に白いアーチが現れ、30分ほど見えていました。
 肉眼では、薄白く見えましたが、石垣島天文台のスカイモニターカメラなどで撮影した画像には、7色の虹がはっきりと写っているのが確認できています。
 月虹は、ハワイでは、「ムーンボー」「ナイトレインボー」と呼ばれ、「幸せを招く」「願いがかなえられる」といわれている自然現象です。
 中国では虹が龍に例えられたりします。2012年は辰年、新年に月の光で現れた龍=月虹が、みなさんに幸せを招いてくれることを願っています。
(画像:1月7日午後7時18分のスカイモニターの画像の一部)

 


2011-10-20

~ 観測・実験・理論の強力タッグで解き明かしたチリ雲の成因 ~
 石垣島天文台の観測チームを含む、国際研究チームは、すばる望遠鏡とむりかぶし望遠鏡を用いた観測から、小惑星 Scheila に現れた奇妙な「3つの尾の成因を詳細に解明することに成功しました。
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 国立天文台、JAXA、ソウル大学 (韓国)、神戸大学などの研究者からなる国際研究チーム (補足1) は、すばる望遠鏡とむりかぶし望遠鏡を用いた観測から、地球から約4億キロメートル離れた小惑星 Scheila (シーラ、補足2と3) に現れた奇妙な「3つの尾 (チリ雲)」の成因を詳細に解明することに成功しました。
 詳細は、ハワイ観測所および、国立天文台のホームページをご覧ください。
☆ハワイ観測所
http://www.naoj.org/j_index.html
http://www.naoj.org
☆国立天文台
http://www.nao.ac.jp/ 

 


2011-09-07

☆ ファン・ネス彗星の最新情報 2011.09.07 ☆

ファン・ネス彗星(213P)に、子供が3つに!

 7月29日に石垣島天文台のむりかぶし望遠鏡を使った観測で、ファン・ネス彗星(彗星記号:213P、周期6.3年)に、子供の彗星がいることが見つかりましたが、その後の観測で、さらに二つの子供がいることがわかりました。

 石垣島天文台では、9月7日に、ホームページの「天体画像」のコーナーで、3つの子供をもつファン・ネス彗星の新しい画像を発表しました。

 新たに見つかった彗星の子供のような核は、先に見つかった子供の彗星(B核)の前後にあり、やはり同じ軌道上を移動しています。石垣島天文台では、B核の発見後も観測を続けていましたが、その後C核、D核も見つかり、これらについても国際天文学連合へ報告しました。明るさは、それぞれ22等、21等と暗く、肉眼では見ることはできません。

 B核については、8月末に国際天文学連合の天文電報中央局回報(IAU CBAT)や小惑星回報(MPEC)を通じて、石垣島天文台の花山秀和研究員、福島英雄研究技師らの観測研究グループの発見であることが発表され、今月発行の天文雑誌などでも紹介されています。

 この一連の発見は、八重山諸島が好天に恵まれ、石垣島天文台のむりかぶし望遠鏡の105cmの口径と星空の良さが結びついて、彗星の尾の中の微細な構造まで観測できたことによるものです。

 


2011-08-28

★現在、10等まで増光しています(2011.9.7)★

 明るさを増す!回転花火銀河の超新星(SN 2011 fe)、10等の明るさに

 柄杓(ひしゃく)の形をした北斗七星の柄の先近くにある天文ファンに人気の「回転花火銀河」と呼ばれる渦巻き銀河M101(NGC 5457)に、8月24日超新星(SN 2011 fe)が発見されましたが、その後も明るさを増しています。

 石垣島天文台では連日、むりかぶし望遠鏡を使って、明るさの変化を観測していますが、7日の夜には10等の明るさにまで増光しました。渦巻き銀河M101は、おおぐま座にあり、地球から、約2,100万光年の距離にあります。

 超新星(SN 2011 fe)は、8月の発見時には、17等の明るさでしたが、8月26日には13.2等に、その後も増光を続け、9月7日には約10等の明るさになりました。

 これまでの観測では、明るさはほぼピークを迎えており、今後ゆっくりと減光していくものと思われます。

 


2011-06-04

むりかぶし望遠鏡が、超新星を撮影!

 5月31日(世界時)に、「子持ち銀河」として親しまれている渦巻き銀河M51に、超新星が出現しましたが、国立天文台・石垣島天文台のむりかぶし望遠鏡でも、6月3日夜に撮影に成功しました。

 石垣島天文台では、4月9日にもM51の観測を行っており、ふたつの画像を比較すると、はっきりと明るい天体が現れていることがわかります。

 石垣島天文台のむりかぶし望遠鏡は、九州沖縄では最大の口径(105cm)をもつ反射望遠鏡です。観測された天体の明るさは14等で、肉眼で見ることはできません。

 渦巻き銀河M51は、活発に星が誕生している銀河の一つですが、超新星も過去に数回発見されています。最近では、1994年、2005年に発見されています。超新星は、太陽よりも質量が大きく寿命が短い星が一生の最後に起こす大爆発で、非常に明るくなることが特徴的な突発的な天文現象です。地球からの距離は、約2100万光年で、りょうけん座にあります。

 石垣島天文台では、この天体の解明に向けて、引き続き観測を実施する予定です。