You are hereスターアイランド16報告 小笠原特別公開に参加しました

スターアイランド16報告 小笠原特別公開に参加しました


 国立天文台VERAプロジェクトは日本国内に奥州市水沢,鹿児島県入来,沖縄県石垣,そして東京都小笠原(父島)に4つの電波望遠鏡(写真1)を持っています.各局で毎年特別公開を実施していますが,今回,私は小笠原局の特別公開に参加してきました.

 

 

小笠原局は東京から1000キロメートル南の小笠原諸島 父島にあります.東京からは船で24時間の船旅です.ありがたいことに,小笠原と東京を結ぶおがさわら丸が昨年から新しくなりました(写真2).私は特2等のベッドを利用しましたが,清潔で快適な船旅でした…特に小笠原からの帰りは.行きの東京からの旅は低気圧が太平洋上にあったため,波が高く,だいぶ揺れました.私自身はほとんど乗り物酔いをしない性質なのでさほど苦にはなりませんでしたが,酔い止めを飲まれた方も多かったようです.

 

 

到着した夜(2月11日)には宇宙特別講演会が開かれました.講師はVERAプロジェクトの秦 和弘(水沢VLBI観測所助教)と林 正彦(国立天文台長)です.秦は「ブラックホールとなかよくする方法!?」(写真3)のタイトルで,『好みのタイプのブラックホール』について楽しく話しました(写真4).林は「宇宙に生命がいるかについて考える」という内容で,これからの天文学について語りました(写真5).なかなか難しい講演だったと思いますが(写真6),変に手を抜いたり,はしょったりせずに,最高の科学者が最先端の研究を紹介することで伝わる科学の面白さがきっとあったと信じます.

 

 

 

特別公開は2月12日でした.小笠原中学校と高校から強力な助っ人に来てもらって(写真7),ブラックホールの展示(写真8)や,記念写真シール(写真9),電波望遠鏡の操縦体験(写真10)が行われました.RISEグループからは2枚のポスターを展示しました.「小惑星について」(図1)と「JUICEガニメデレーザ高度計(GALA)の科学」です.「分かりやすく」を心がけた積もりでしたが,となりのVERAのポスターと比べると明らかに字が多すぎて,来場者の方々にとって最後まで読み通すのは苦痛だったろうと思います.今後のポスター展示にむけての反省点です.

 

 

 

 

 

また,各15分間,2回の時間をもらってミニ講演会を行いました.「小がく生にわかる小わく星」と「氷のかたまりが星になる?」(図2)です.熱心に聞いてくださった来場者も居られましたが,うとうとして居られた方も.こちらもまだまだ修行が必要です.

 

 

 

来場者はのべ227名とのことでした.父島島民の約1割にあたる方々にお越し頂いたことになります.有難うございました.三鷹キャンパス公開や水沢観測所公開に比べれば規模は小さいですが,その分だけ来場者の方々とじっくり対話できて,私自身も楽しむことができました.

翌13日は夕方6時30分から小笠原天文倶楽部による観望会が開催されました.噂に聞いていた通り,小笠原の星空はゴージャスでした.プラネタリウムを見ているかと思うくらいたくさんの星が見られました.また,北極星の位置が低かったり,カノープスが見られたりと,南国小笠原ならではの星空でした.天体望遠鏡の操作をしてくれた天文倶楽部キッズのみなさん,有難うございました.最初は開催場所を間違えて,私は大神山(おおかみやま)を登ってしまったのですが,そこでの星空が本当に素晴らしかったです(写真11).最後に,観望会の後に上ってきた小笠原の月もパチリさせてもらいました(写真12).

 

 

(文責 並木則行)