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八重山高原星物語2013参加報告


2013年8月10日、鹿児島大学付属農場入来(いりき)牧場(写真1)にて八重山高原星物語2013が行われました。八重山高原星物語は、八重山の自然や最先端の科学を「見て」「触れて」「体験する」ことができるイベントです。国立天文台はこのイベントの中で鹿児島大学理学部とともにVERA(ベラ)入来観測局(写真2)の施設公開を行っており、私は恒例のアンテナツアーと研究紹介に参加しました。アンテナツアーは約30回(各回10人)の予約制で実施されるのですが、毎回満員御礼でした。皆さんアンテナの中身にとても興味があるようです。またアンテナの上から見える八重山の景色も壮観でした。「あちらに見えますのは錦江湾です」、「こちらに見えますのは川内(せんだい)川の河口です」、という紹介をしますと歓声が沸きます。実際は霧で見えませんでしたが、実に良い景色でした。研究紹介では、国立天文台と鹿児島大学が共同で行っているVERAによる銀河系の地図作りの最新の研究成果が紹介されていました。私はRISEの研究紹介を担当し、月探査機かぐやの成果である月の地形や重力の話や、将来の月着陸探査計画について説明しました。その中で月の回転から月の内部を測るという研究に興味を持たれた方が何人か居られました。始めはハテナ?という方がほとんどですけれども、ゆで卵と生卵の回転の仕方の違いから中身がわかる、という説明をしますと、なるほど!と理解して頂けた様に思います。身近な現象が月の内部の研究に繋がるというのは面白いですね。目玉焼きなんて月みたいじゃないですか。

 八重山高原星物語では天文台の施設公開の他にも様々なイベントが行われました。300人を越える鹿児島大学や地元の専門学校の学生さんが主役となり、赤外線望遠鏡体験ツアー!、桜島模型を作ろう!(写真3)、星座表示アプリで遊ぼう!、人工イクラを作ろう!、電磁石の原理を知ろう!など、ここでは紹介しきれないほど様々な展示が行われていました。地元の特産品コーナーもにぎわっていました。

 そして夕方には、国立天文台小久保英一郎教授の講演会が行われました(写真4)。「月の起源を探る」、と題して、趣味のスキューバダイビングや、名前に月を冠するツキチョウチョウウオと月の起源を絡めて、とても分かりやすく紹介していました。私を含め国立天文台各地区からのヘルプ部隊は夕方までの参加でしたが、夜には星空観望会が行われたようです。天文台の施設公開ですから欠かせないイベントですね。

 八重山高原星物語2013は炎天下で行われ、北国から参加した私たちは体が溶けてしまいそうでしたが、けが人もなく無事すべての催しを実施することができたのはなによりでした。鹿大の皆さん、そして会場に足を運んでくださったすべてのお客様、ありがとうございました。今月末(8月24日)には国立天文台水沢キャンパスでの施設公開が控えています(参照先)。入来の皆さんも是非お越し下さい!以上、干物研究者の入来レポートでした。

(文責:Dr.K)