人類史上最高の視力でみる超巨大ブラックホールからの噴出流

研究の概要

東京大学大学院生の秋山和徳氏、国立天文台の本間希樹准教授、マサチューセッツ工科大学のRu-sen Lu 研究員、Vincent L. Fish 研究員、Shepherd S. Doeleman 主任研究員らを中心とした国際研究チーム(EHT; Event Horizon Telescope) は地球から約53 億光年、約73 億光年彼方にある3C 279、NRAO 530 という2 つの活動銀河の中心にある超巨大ブラックホールから噴出するガスの根元の部分の構造を60 マイクロ秒角を切る人類史上最も良い解像度でとらえることに成功し、ガスの噴出する見かけの方向が根元の部分で大きく曲がっていることを明らかにしました。このような解像度で天体の画像が得られたのは世界では2 例目となる大変重要な成果で、科学的にはブラックホールからガスが噴出するメカニズムの解明への糸口となることが期待され、技術的には研究チームが最終的に目指すブラックホールの直接撮像という現代科学の究極の目標の一つの実現に向けた大きな一歩となります。

※ 本研究成果は2012年9月18日から大分大学にて開催される日本天文学会秋期年会にて発表されます。

図:活動銀河3C 279の観測結果 (画像クレジット:国立天文台/AND You Inc.)

記者会見出席者

秋山 和徳 (あきやま かずのり)

所属:東京大学大学院理学系研究科天文学専攻 ・ 国立天文台水沢VLBI 観測所
身分:大学院生(博士課程1年)・日本学術振興会特別研究員

本間 希樹 (ほんま まれき)

所属:国立天文台水沢VLBI 観測所・総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻
身分:准教授

永井 洋  (ながい ひろし)

所属:国立天文台チリ観測所
身分:研究員

1. 研究の背景

謎だらけの天体現象、超巨大ブラックホールから噴出するジェット

Event Horizon Telescopeとは? - ミリ波・サブミリ波VLBI による人類史上最高の視力での観測 -

2. 観測結果

人類史上最高の視力で見た活動銀河 3C 279とNRAO 530のジェットの根元の姿

3. 本研究があたえるインパクトと今後の展望

科学的側面:ジェットの形成メカニズムの解明に向けて

技術的側面:ブラックホールの直接撮像に向けて

報道機関向け 画像資料

用語解説