研究目的

ブラックホールの存在を、サブミリ波VLBI観測によって証明することを目指します。

ブラックホールを遠方から観測すると、明るいガスの中心部に穴が開いた構造(いわゆるブラックホールシャドウ)が見えることが理論的に予測されています。これはブラックホール周囲の降着円盤の放射が、その重力場で歪められた時空を伝わるため、そのように見えると考えられています。

このようなブラックホールシャドウを分解して撮像することができれば、事象の地平線(ブラックホールの重力により光が脱出できない領域)の存在をほぼ直接的に確認していることになり、ブラックホールの存在を究極に証明することができます。
また、ブラックホールの詳細な観測データを得ることにより、降着円盤の構造やジェットの生成など様々なメカニズムの解明や、一般相対性理論の検証など、天体物理学の重要テーマに繋がる幅広い将来展望が期待できます。
このことは、人類学的な科学の進歩に大きな軌跡を残すものです。

ブラックホールは地球からの見かけの大きさが小さいため、観測はたいへん困難でした。
しかし、国立天文台が有する世界トップレベルの技術・装置を最大限に有効利用することにより、世界初のブラックホール撮像を目指すことも可能となります。

 

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