第4回目の意中の人は
金口政弘さん

技術者を目指したきっかけ

マダム

大学では何を勉強されたんですか?

金口

機械です。工学部で流体力学などを学びました。じつは飛行機が好きだったんです。

マダム

パイロットに憧れたんですか?

金口

いえ(きっぱり!)設計する方ですね。子供の頃から手先を使うのが大好きで、ものを作るのが好きだった。「立体凧」を作って飛ばしたりしてたんです。

マダム

ふつうの凧ではなく立体凧というのがすごいです。いくつぐらいのときですか?

金口

小学校4年生とか5年生のときです。こういう風に作ったらどう飛ぶかな、ああやったらどうかなーっていう試行錯誤をけっこうやってたんです。

マダム

それって、さりげなく流体力学と製品開発ですよね。

金口

本当だ。気がつかなかった(笑) 。

やっぱり「ものづくり」が好き

マダム

趣味とか、お好きなことって?

金口

モノ作るのが好きなので、木工作業が趣味ですね。

マダム

仕事はDIR、趣味はDIY。とことん「ものづくり」なんですね。

金口

そうですね(笑) 。もともと物置部屋だった屋根裏があったんですけれど、壁を取っ払って床も張って、木工部屋と書斎に改造しました。それなりの工具セットを持っていますので、娘の学習机や棚も作りました。大きい物から小さい物まで、設計から自分でやって楽しんでいます。

VERAとは未知の世界

マダム

VERAで心に残っている出来事を教えてもらえますか?

金口

それはもう、いっぱいありすぎて(笑)。川口先生を筆頭に、天文台の方は好奇心がとっても強いですね。データレコーダーのカバーをあけて作業をしていると、これは何?どうして?と聞いてくるので、答えたいけれど作業中で困りました(笑)。すると川口先生が「これがないと記録できないんだよ、君ぃ!」なんて言ってくれたりしてね。そうやって関心を持ってくれるのが、非常に嬉しかったし、印象に残っています。

マダム

その光景が目に浮かぶようですね。金口さんにとって、VERAとは何でしょうか?

金口

未知の世界です。何度お聞きしても理解できないことがいっぱい。だからこそ、いつまでたっても楽しいですけどね。VERAに対して「新人の金口です、これからもよろしく」という気持ちでいます。

思いをめぐらす金口さん
思いをめぐらす金口さん
マダム

VERAとともにこれからも!ありがとうございました。

金口 政弘
氏名
金口 政弘 かなぐち まさひろ
出身地
大分県生まれ
紹介

国立天文台水沢VLBI観測所の専門研究職員として観測用機械の保守、管理、サポートや、相関処理を実施する相関局の管理をしています。2010年までSONY(株)に勤務。現在、VERAで使用しているデータレコーダー「DIR」の設計、開発に携わりました。片道2時間通勤のため早目に帰ることが多いのですが、飲ミュニケーションは大好きです。

DIY

Do It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)の略語で「自身 で作ろう」の意。