宇宙かるたを作ろう

(こども向け)

宇宙について学びながら、自分だけのオリジナルかるたを作ってみましょう!
どんなかるたができるかな?
自由に絵を描いた後は、かるた取りを楽しんでくださいね。

材料

  1. はさみやカッター
  2. A4用紙 (ケント紙など)
  3. クレヨン・色鉛筆
  4. のり(必要な場合)

ダウンロードするファイル

  1. 読みふだ:PDF
  2. 白紙の絵ふだ:PDF
  3. 各ふだの解説:PDF

作り方

  1. 読みふだと白紙の絵ふだを印刷します。ケント紙など厚めの紙に印刷すると遊びやすいです。
  2. はさみやカッターを使って、読み札や絵札を切り分けます。
  3. 下の解説を読みながら場面を想像して、クレヨンなどで絵ふだを描きます。普通紙で作った場合は、絵を描いた後に厚紙に貼り付けると遊びやすいです。
  4. かるたの完成です。遊んでみましょう!

各ふだの解説

印刷して使う場合はPDF(ふり仮名つき)をダウンロードしてください。

いせいは ちきゅうのまわりを まわってる

地球などの惑星のまわりを回っている天体を「衛星」と言います。 月は地球の衛星です。 人が作った衛星は「人工衛星」で、地球や宇宙について調べたり、GPSや衛星放送で使われます。 また、イオ、エウロパ(木星の衛星)やタイタン(土星の衛星)など、地球以外にもたくさんの衛星があります。

かしのうちゅう とおくをみて しらべるよ

遠くの星を出発した光が時間をかけて地球までやってきて、望遠鏡や人間の目の中に入ることで、私たちは星を見ることができます。 太陽から出た光は8分かけて地球までやってくるので、私たちが見ている太陽は8分だけ古い太陽なのです。 ブラックホールが撮影された銀河M87は、光が届くのに5500万年かかるので、5500万年前の姿を見ていることになります。 つまり、昔の宇宙がどのような姿だったかを調べるためには、遠くの宇宙を調べればよいのです。

くちょうざのくびもとにも ちいさなブラックホール

はくちょう座の首のところに、はくちょう座X-1(エックスワン)というブラックホールがあります。 銀河の中心にある巨大ブラックホールよりもずっと小さく、重さは太陽10個分くらいです。

きゅうサイズのぼうえんきょう イベント・ホライズン・テレスコープ

イベント・ホライズン・テレスコープは、地球上の6ヶ所にある8台(2017年時点)の電波望遠鏡をつなぎ合わせることで、地球サイズの望遠鏡のように宇宙を見ることができます。 この望遠鏡の視力は人の300万倍で、月の上のゴルフボールと同じくらい小さなものを見ることができます。 これによって、M87の中心にある巨大ブラックホールの撮影に成功しました。

ェットがふきだす ぎんがのそとまで

ブラックホールのすぐそばから、ガスが噴水のように吹き出すことがあります。これがジェットです。 ブラックホールの重力(周りのものを引っ張る力)にさからい、光の速さに近い速度で吹き出して、銀河の外まで飛び出してしまいます。

うやけが あかいのは どうしてなの?

夕焼けが赤いのはどうしてでしょうか? 太陽からやってくる光には、いろいろな色の光が混ざっています。 虹が赤・オレンジから青・紫までカラフルなのはそのためです。 朝や夕方の太陽は、とても低いところにあるので、光が地球の空気の層を長く通ります。 その間に青や紫の光は空気中の粒子に弾かれてしまい、赤やオレンジの光が残るので、夕焼けは赤く見えるのです。

ちゅうには まだまだ ふしぎがいっぱい

宇宙にはわからないことがたくさんあります。 皆さんはどんなことを知りたいですか?

ななつぼし ひしゃくのかたちの ほくとしちせい

北斗七星はおおぐま座にある、ひしゃくの形に並んだ7つの星です。

ぎんがのまんなかには きょだいブラックホール

宇宙にはたくさんの銀河があります。 それぞれの銀河の真ん中には巨大なブラックホールがあり、その重さは太陽の100万個分から100億個分にもなります。

すたべて おおきくなるよ ブラックホール

ブラックホールは周りにあるガスを吸い込んだ分だけ重くなっていきます。 周りにガスがたくさんあると、その分明るく輝くので、明るいブラックホールほど成長期のブラックホールだと考えられています。

ってみたい? ブラックホールへのうちゅうせん

もしもブラックホールへ行くことのできる宇宙船があったら、乗ってみたいですか? ブラックホールの近くまで行って観察できるでしょうか?中に入ってみることはできるでしょうか?

つりがくしゃアインシュタインの そうたいせいりろん

アインシュタインという物理学者が作った相対性理論を使うことで、ブラックホールという変わった天体が宇宙にあるかもしれない、ということがわかりました。

ッキーだ たくさんみえたよ ながれぼし

皆さんは流れ星を見たことがありますか? 流れ星は、宇宙のチリが地球の空気の層に入ってきたときに熱くなって燃えることで、ひかっています。

よいじゅうりょくで たいじゅうがふえるよ

ブラックホールのような重力(周りのものを引っ張る力)の強い星に行くと、体重はどうなるでしょうか? 地球の上で体重を計ることができるのは、皆さんの体が地球の重力で下に向かって引っ張られているからです。 地球よりも重力の強い星に行って体重計に乗ると、体重は増えてしまいます。

ろいほし ひかりもでれない ブラックホール

ブラックホールは重力が強く、光さえも吸い込まれたら出てくることができません。 光が出ないので、真っ黒に見えるのです。

しのだいばくはつ まんなかにのこるのが ブラックホール

はくちょう座X-1のような小さなブラックホールは、重たい星の超新星爆発で作られます。 太陽30個分よりも重たい星が爆発することで、星の中心部分が潰れて、ブラックホールができます。

ーロラは うちゅうからの おくりもの

オーロラとは、北極や南極の近くで夜に見ることのできる、空がひかる現象です。 緑や赤などのカーテンのように見えます。 太陽からやってきたガス(プラズマ)が、地球に届いて空気とぶつかることで、ひかっています。 地球が磁石の性質をもっているため、北極や南極で見られます。

すばんしてたら うちゅうじんがあそびにきたよ

家に宇宙人が遊びにきたら、どうしましょう!? 一緒に遊びますか?それとも・・・

んなできょうりょく ブラックホールさつえいプロジェクト

ブラックホールの撮影に成功したイベント・ホライズン・テレスコープ・プロジェクトには、200名以上の研究者が参加しています。 様々な国と地域から集まった研究者が協力して、ブラックホールの研究を進めています。

いへんだ! いえのなかにブラックホールができちゃった

もしも、なんでも吸い込むブラックホールが家の中にあったらどうしましょう!?

あけまえ あかるくひかる あけのみょうじょう

夜明け前に東の空に見えるのが明けの明星、金星です。 金星は地球と比べて太陽の近くを回っているので、地球から見るといつも太陽のそばにあります。 太陽が昇っている間は金星が見えませんが、夜明け前や夕暮れ時なら、空が明るくても輝く金星を見つけることができます。

完成例

郡山市ふれあい科学館スペースパークさんが、印刷してすぐに遊べるかるたを作成してくれました!! 絵を描くときの参考にしたい、という方もこちらをご覧ください。

  • 絵ふだ PDF
  • 読みふだ PDF

郡山市ふれあい科学館へのリンク:http://www.space-park.jp/

関連ページ

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かるた制作:
Fumie Tazaki / 奥州宇宙遊学館