波長多重光伝送装置をALMAにインストール

ALMA Phase-up Projectの日本分担として作成された波長多重光伝送装置が、2014年6月にALMAサイトに設置されました。このシステムは2台の光送受信機の対からなり、1台が標高5000mのALMAサイト(AOS)、もう1台が標高2900mの中間山麓施設(OSF)に設置され、この間の約30kmを光ファイバーでデータ伝送します。

今回、2台の装置がチリに発送され、OSF実験室での対向動作試験を経て、2か所のサイトに装置が設置され、30kmの離れたAOS-OSF間でリンクを確立することに成功しました。今後は、データ伝送試験によるデータ品質確認を行い、実観測に向けた準備を進めることになります。

 

 

図1:2台からなる波長多重光伝送装置の対向試験の様子。
 
図2:ALMAサイトでのインストール作業の様子。

 



本研究活動は、東レ科学技術研究助成および科学研究費補助金の支援を受けています。