EHTによるブラックホールの撮像観測スタート!

2017年4月5日(日本時間)に、いよいよEHTによるブラックホールの撮像観測がスタートしました。

観測には、チリのALMAに加え、ハワイのJCMT、SMA、アリゾナのSMT、メキシコのLMT、チリのAPEX、スペインのIRAM、南極のSPTが参加し、観測波長は1.3mmで、最大基線長は10000キロを超えます。これだけの数の望遠鏡が参加して行うEHTの観測は初めてのことで、ブラックホールを「黒い穴」として捉えることが可能なデータがいよいよ得られると期待されます。

初日の観測はすべての局で大きなトラブルなく終了することができ、良質なデータがとれている模様です。また今後も4月15日までの期間に最大で計5晩の観測が行われる予定です。観測後は各局からデータを持ち寄って相関処理を行い、そこから各種の較正作業を経て、ブラックホールの電波写真を撮るイメージング作業へと移行する予定です。

写真:今回の観測に参加したハワイのJCMT望遠鏡

参考:地球サイズの望遠鏡でブラックホール撮影に挑む【2】巨大望遠鏡プロジェクト:EHTとGMVA(アルマ望遠鏡 特集)