日本天文学会2019年秋季年会でEHTメンバーが講演

日本天文学会2019年秋季年会が熊本大学にて開催され、EHTメンバーも参加しています。初日 9月11日の活動銀河核セッションでは、メンバーがEHTの成果などについて講演しました。

セッションの前半では、EHTが2019年4月に発表した成果の概要やデータ較正や画像化の具体的な過程、画像の理論的な解釈、研究でわかったことなどを説明しました。本間希樹 (国立天文台水沢VLBI観測所)、小山翔子 (台湾中央研究院天文及天文物理研究所)、秋山和徳 (マサチューセッツ工科大学ヘイスタック観測所)、田崎文得 (国立天文台水沢VLBI観測所)、當真賢二 (東北大学)、笹田真人 (広島大学) が登壇しました。

後半は、EHTと密接に関係したブラックホール研究について、理論的・観測的側面から述べました。登壇したのは、川島朋尚 (国立天文台天文シミュレーションプロジェクト)、森山小太郎 (マサチューセッツ工科大学ヘイスタック観測所)、崔玉竹 (総合研究大学院大学、秦と講演者交代)、紀基樹 (工学院大学)、沖野大貴 (東京大学) です。

また、これらのセッションの座長は、永井洋 (国立天文台アルマプロジェクト) と紀基樹 (工学院大学) が務めました。

講演会場となった教室が満席になって立ち見が出るほど、天文学会内でも関心が高く、活発な議論が行われました。また、学生である崔・沖野を中心に、若手研究者が素晴らしい研究成果を発表しました。 EHTメンバーは今後も多くの研究者らと議論を深め、ブラックホール研究を推進していきます。

文責:田崎文得