クエーサー 3C 279 の巨大ブラックホールから吹き出すジェットをEHTで観測した成果が発表されました。観測が行われたのは、1年前に発表した M87 の巨大ブラックホールと同じ、2017年4月です。ドイツ・マックスプランク電波天文学研究所のキム・ジェヨン氏らがデータ解析を行い、このジェット根元を0.4光年ものサイズで分解した、これまでで最も高精細な画像が得られました。
EHTの高い解像度により、今回新たに、ジェットが少しねじれた形状をしていること、ジェットに垂直な構造があることがわかりました。これはジェットが吹き出す降着円盤の極の部分を見ている可能性があると考えています。また、4日間の観測の間にその形状が細かく変化していることから、円盤の回転とガスの降着、ジェットの放出の様子を知る手がかりになると考えられます。
詳細は以下をご覧ください。
ウェブリリース (日本語)
http://www.miz.nao.ac.jp/eht-j/c/pr/pr20200407
Web Release (English)
http://www.miz.nao.ac.jp/eht-j/c/pr/pr20200407/c01