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プレスリリース

急成長中の巨大ブラックホールの周辺構造が見えてきた

急激に成長している巨大ブラックホールの近傍から放たれる電波を、VERA(図3)を用いた観測で詳細に捉え、電波が周辺のガスから受ける影響を明らかにすることに成功しました。巨大ブラックホールの成長・進化の仕組みを理解する上で大きなヒントを与える成果です。

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成果報告

“もしも”第2のブラックホールがM87に存在するとしたら?−− NANOGrav低周波重力波観測が照らす新たな可能性−−

楕円銀河M87の中心から噴き出すジェットには、約11年周期の歳差運動や約0.9年周期の横方向の揺れといった周期的な動きが、東アジアVLBIネットワークの観測により明らかになっています。工学院大学、国立天文台、文教大学、韓国天文研究院、華中師範大学、名古屋市立大学、慶熙大学の国際研究チームは、これらの動きがM87中心の巨大ブラックホールのまわりを第2のブラックホールが公転していることによると仮定し、その場合に想定される第2のブラックホールの質量を理論的に導き出しました。近年、NANOGrav(ナノグラブ)コラボレーションによる重力波観測により、巨大ブラックホール連星が放つ重力波が宇宙全体に広がる「背景重力波」として検出されている可能性が指摘されており、本研究チームはその理解を深めるためにM87に特に注目しています。今回の成果は、巨大ブラックホール連星の存在を直接検証するための今後の観測戦略にとって重要な指針となるものです。

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トピックス

日韓中による東アジアVLBIネットワーク運用のための協定書を締結

日韓中3ヶ国にある東アジア地域の電波望遠鏡約20台を組み合わせて、最大直径5500kmの巨大電波望遠鏡と等価な解像度を発揮するための国際VLBIネットワークの協定書(MOU、Memorandum of Understanding)を締結しました。

External Review

外部評価