院生募集
水沢VLBI観測所では、VERAをはじめとしたVLBIによる観測、および関連する天文学研究や観測装置開発を、強い意欲と主体性を持って進める大学院生の参加を歓迎しています。これから大学院に入ってVLBI関連分野の研究を進めたいという方のために、どのような進路があるかを以下に簡単にまとめました。この件に関して質問などある方は、国立天文台水沢VLBI観測所まで遠慮なくご連絡ください。
国立天文台の院生募集情報については、以下をご覧ください。
国立天文台・学生の方向け・国立天文台の大学院教育
1. 総合研究大学院大学先端学術院天文科学コース
総合研究大学院大学(総研大)は、大学共同利用機関での教育研究を行うために設置された大学院大学です。総研大には、5年一貫博士課程(学部卒業生対象)と3年間の博士後期課程(修士課程修了者対象)の2つのコースがあります。総研大の先端学術院天文科学コースに入学すれば国立天文台に在籍して研究活動を行うことができます。総研大では3人の指導教員による教育体制がとられるため、水沢VLBI観測所所属の総研大教員を主、または副指導教員として選択することで、プロジェクトに参加することが可能です。
2. 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻
国立天文台は、東京大学東京天文台をはじめとする研究機関の改組から生まれたという歴史的経緯もあり、現在でも東京大学との強い結びつきを保っています。そのため、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻課程では、国立天文台所属の教員(併任、提携教官)を指導教員として選択することで、国立天文台で研究活動を行うことができます。国立天文台水沢VLBI観測所所属の併任、連携教員を指導教員として選択すれば、水沢VLBI観測所が進めているプロジェクトの中心的メンバーとして研究に参加することができます。
3. 鹿児島大学大学院理工学研究科物理・宇宙プログラム
鹿児島大学理学部では、国立天文台と協定を結んで、鹿児島大学入来牧場内に建設されたVERA入来局の運用を通してVERAプロジェクトで重要な役割を果たしています。そのため、鹿児島大学大学院理工学研究科物理・宇宙プログラムの教員でVERAプロジェクトに参加する方を指導教員として選択することにより、VERA入来局での日々の運用やVERAによる単一鏡観測、VERAプロジェクトへの観測提案によるVLBI観測に参加することが可能です。
4. その他の大学院
上記の大学院生でなくても、自分の大学に籍を置いたまま特別共同利用研究員という形で国立天文台に来て国立天文台水沢VLBI観測所での研究活動に参加することもできます。これまでに、東北大学、電気通信大学、大阪公立大学、山口大学、鹿児島大学、琉球大学(要確認)などの大学院生が、受託院生として国立天文台水沢VLBI観測所で研究を行い、所属大学で修士、または博士の学位を取得した実績があります。また、特別共同利用研究員という形式を取らない場合でも、指導教員との共同研究として水沢VLBI観測所に短期間、または長期間滞在して研究を行うことも可能です。