測地学サマースクールは終了致しました。
(日時:1999年 8月23日〜25日)
参加者皆さんの記念写真です。
(JPG 95kB)
来年の担当者は 海上保安庁水路部 仙石 新 氏です。
お問い合わせは仙石氏宛て( asengoku@cue.jhd.go.jp )にお願い致します。
--------------------- 終了したサマースクールの内容 --------------------
− 温故知新: 測地学とは何か? −
今年の夏も日本測地学会によるサマースクールが行われます。今年の開催場所は
涼しい岩手県水沢市です。昨年のテーマ「宇宙測地学への招待」とはうってかわっ
て今年は測地学の基本にもどります。国立天文台水沢キャンパスは日本の測地学発
祥の地の一つ。緑濃い静かな環境のなかで、測地学とは何だろうかを講演や見学、
実習を通じてじっくり考えます。昨年の参加者も今年が初めての人もふるってご参
加下さい。なお北海道で行われる地震学会サマースクール(8/18-20)の直後なので
遠方の参加者は帰路に測地学サマースクールに参加することも可能です。
記
日時:1999年 8月23日〜25日
主催:日本測地学会
場所:国立天文台水沢観測センター
対象:測地学に興味を持つ学部生または大学院生
人数:25名程度
宿: けやき会館 (国立天文台敷地内にある共同利用者用宿泊施設)
(6月24日現在、けやき会館の宿泊定員に達する申し込み状況となっております。
これからお申し込みいただく方々は外部宿泊となりますのでご了承願います。)
参加費:けやき会館宿泊費のみ(2泊で3000円程度)
申込方法:1.氏名、年齢、性別 2.所属大学及び学年 3.住所、連絡先電話
又はファックス、email アドレス等(自宅または大学の研究室)
4.オプションツアー(スケジュール参照)の参加希望の有無、の
情報を添えて世話人宛てに郵送、Fax、Emailのいずれかで申し込
んで下さい。
世話人代表 国立天文台地球回転研究系 日置 幸介
〒023-0861 岩手県水沢市星ガ丘町2−12
tel:0197-22-7139 fax:0197-22-7146 email:heki@miz.nao.ac.jp
●スケジュール
1日目 8月23日(月)
午後
・開会式 世話人あいさつ「ようこそ国立天文台へ」
・講演: 1. 測地学は自然科学だ! 45min 国立天文台水沢 日置 幸介
測地学は地球の様々な謎を解き明かしてきた。地球惑星科学の
中の測地学の役割をやさしく解説。
2. 測地学は数学だ! 45min 海上保安庁水路部 仙石 新
数学が苦手で悩んでいる君達、数学が得意でそれを生かした
研究を将来やりたい君達、測地学はどちらも大歓迎。
3. 測地学は野外作業だ! 45min 高知大 田部井 隆雄
絶海の孤島から熊の住む山岳地帯まで、世界をまたにかける
アウトドア測地学者がフィールド測地学の魅力を語る。
4. 測地学は宇宙技術だ! 45min 国土地理院水沢 藤原 智
先端技術を用いた開発研究や斬新なソフトウェアの開発を
めざす君達。明日の測地学は君達のものだ。
夕方 バーベキューパーティ(国立天文台構内:スクール参加者は無料)
2日目 8月24日(火)
午前
・見学、解説: 1. 測地学事始め (1.5hr)
今から丁度百年前、明治32年12月近代日本始ま
って以来初の国際測地観測が水沢で始まった。木村
記念館の見学と解説を通じて測地学と日本の地球科
学の夜明けに思いをはせる。
2. 銀河の測量 (1.5hr)
緯度観測開始百年後の水沢では電波望遠鏡を使った
宇宙の三角測量という大事業がはじまりつつある。
10mアンテナを見学し、相対VLBIという新技
術を紹介する。
午後
・実習 国立天文台構内のコースを古典的な、あるいは最新の技術で測量し、
その結果を比較して測地測量の原理を学ぶ。
水準測量 :東南海地震の前兆(?)はこれでみつかった
三角測量 :今に生きる測地学の伝統芸能
GPS :上下はちょっと苦手な現代測地学のエース
重力測定 :ばねばかりで測る地球の引力
夕方 有志で水沢市内の飲食店へ(実費を別途申し受けます)
3日目 8月25日(水)
午前
・昨日の実習のおさらいと解説
・講演:研究者になるために今勉強すべきこと 国立天文台水沢 内藤 勲夫
正午前に解散
オプションツアー 江刺地球潮汐観測施設見学(車で片道40分)
岩手県江刺市阿原山中腹の花崗岩体にあけられた横穴に地球潮汐計測
のための石英管伸縮計や水管傾斜計を始め、超伝導重力計、絶対重力
計等の測定装置が見学できる。水沢からの道中は宮沢賢治の童話「風
の又三郎」の舞台となった牧歌的な風景が、阿原山山頂の牧場からは
遠く早池峰、岩手山、焼石岳等の景色が楽しめる。
ツアー帰路水沢江刺駅で解散(午後3時頃)
参加者リスト
水沢観測センターへの道順 (GIF 10K)
日本測地学会ホームページ
国立天文台・水沢観測センターホームページ