庶務の気配りは「名のない仕事」

庶務の気配りは「名のない仕事」

マダム

次は庶務係の仕事についてお聞きしてみましょう。佐々木さんは今日どんな仕事をしていたのですか?

佐々木

今日はパンフレット類の在庫確認や広報支援のお手伝い、メール対応などの細々した仕事をしていました。

国内外へ出張する人が多い観測所で旅費を担当
国内外へ出張する人が多い観測所で旅費を担当
小森

パンフレットなどの広報支援ツールは水沢VLBI観測所で4局分をまとめて発注して、納品されたものを各局に割り振っているんです。割り振る分量のさじ加減が重要で、佐々木さんが割り振るようになってから三鷹で在庫切れになって困ったことは一度もありません。佐々木さんの目配りが利いているからですよね。

佐々木

目配りってそんな、小森さんこそ。旅費から何から細々したこと全部に気を配って仕事を回していて大変だと思います。

マダム

細々した気配りの仕事って、家庭での家事労働みたいですよね。名のない仕事。なくてはならないけれど、その気配りの中で身につけたノウハウってマニュアル化できない内容ですよね。

佐々木

そこまで意識はしていないのですが、細々とした雑用のひとつだと思って、どれも大事にやっています。マニュアル化できるような仕事としては、先ほども話題になった旅費を担当しています。職員が出張する場合の手配や後処理ですね。三鷹で同じ仕事を小森さんがやっています

佐々木

水沢VLBI観測所で働きはじめてすぐに「良いなあ」と思ったことは、働いている人達に上下の感覚がなく、私を信頼してくれるところでした。ですから私も、天文学のことを良く知らなくても自分にできる事を探して日々の仕事を工夫したり、意見を言ったりしてがんばっています。

マダム

職場の皆さんから「信頼されている実感」があるのですね。

佐々木

はい。とてもやりがいがあります。

やりがいは信頼されている実感
やりがいは信頼されている実感