前職はメカドック

前職はメカドック

マダム

機械系の技術職員でいらっしゃる上野さんですが、昔から機械に興味をお持ちだったんですか?

上野

中学生のとき、技術の授業で農機具のエンジンを分解したんです。その時におもしろいと思ったのがきっかけで、車のエンジンに興味を持ちました。高専の機械科を卒業してレーシングカーを作っている群馬県の会社に就職しました。

マダム

車のチューニングとかをする、メカドックですか?

上野

メカドック的な感じです(笑)。

マダム

あの...「よろしくメカドック」っていう漫画、知ってます?

上野

知ってます!セリフを覚えるほど何回も読んでます。

マダム

じゃあ「頭文字D(イニシャル・ディー)」とかも…?

上野

もちろんです!じつは主人公と同じ「ハチロク」に乗ってました。ハチロクに乗って群馬にいたわけですから、当然、頭文字Dの舞台になった群馬の山々を駆け巡ってましたよ(笑)。

ロッククライミングと出会う

上野

天文台に就職するまでは紆余曲折ありまして。じつは前の会社を退職するころロッククライミングに出会って、どっぷりハマっちゃったんですよ。その後、退職してワーキングホリデーでニュージーランドへ行ったんです。

マダム

そうなんだ。

上野

ニュージーランドもけっこうクライミングが盛んだったので、私も盛んにやってました(笑)。ワーホリのビサが切れて実家に帰ってきて、もう少しクライミングをがんばりながら勉強したい事があって、ある程度の学費を稼げる仕事を捜していたんです。そうしたら、あったんですよ!あそこに!

マダム

ど、どこに何があったんですか?!

上野

ハローワークにですよ!たまたま、ここの募集があったんです。それで応募したら、非常勤職員として採用していただけたんです!

星空日本一のふるさと

上野

小中学生のときは星好きで、親にせがんで小さい反射望遠鏡を買ってもらって木星、土星、月あたりに向けていました。私の出身の衣川(現:奥州市衣川区)は星空日本一のコンテストで何度か一位になっていて、星がきれいなんです。

マダム

わあ。このあたり、本当に星がきれいですものね。

上野

緯度観測所だった頃の天文台の公開日にも何度か来て、屋上の望遠鏡をのぞかせてもらった思い出があります。昔遊びに来ていた天文台に採用してもらえるなんて嬉しいですね。

衣川の星空
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