ブラックホール研究に携わる3氏が、2020年ノーベル物理学賞を受賞しました。
この発表を受け、国際協力プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ (EHT)」からのメッセージです。「Roger Penrose、Reinhard Genzel、Andrea Ghez の3氏がノーベル物理学賞を受賞されたことに、EHTプロジェクトからお祝い申し上げます。3氏とその研究チームは、ブラックホールと一般相対性理論の研究の礎となる成果を挙げました。EHTはブラックホール研究をさらに発展させて、人類がより深くブラックホールを理解できることを目指します。今回のノーベル物理学賞の発表を新たなエネルギーに、巨大ブラックホールの謎を解明するために邁進します。」
また、EHTの日本の研究チームの代表を務める本間希樹 (国立天文台水沢VLBI観測所) は次のように述べています。「今回ノーベル物理学賞を受賞した3名の研究者に、同じくブラックホールに関わる研究者として心からお祝い申し上げます。特に、Genzel氏、Ghez氏らが行ってきた天の川銀河中心のブラックホールの存在確認は、我々EHTプロジェクトがブラックホールの撮影を目指すきっかけともなった重要なものです。そのような中で、昨年のEHTによるブラックホールの撮影成功が、今回の先人たちのノーベル物理学賞受賞の後押しをしたのであれば、それもたいへん喜ばしく思います。」
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