終わりなきパラレルワークのやりがいとは

終わりなきパラレルワークのやりがいとは

マダム

現在の仕事に啓もう活動までも加わりそうですね。いくつもの仕事を並行して進めるコツはありますか。

高橋

優先順位を決めて対応しています。メールを見て、監視システムを見て、問い合わせがきたものに必要があれば対処する、その繰り返しです。効率良くするためにどうしたらいいかなあ、とはいつも考えています。これとこれを統廃合して数を減らせないかなあ、とか。そこは経験しながらやっていくしかないですけど。

マダム

毎日が流動的なパラレルワークなんですね。「より効率良く」と考え続けることも含めて、終わりなき仕事という印象を受けました。

高橋

そうですね。保守の仕事は業務範囲が広い裏方の仕事です。トラブル対応の時は気が沈みがちですが、この仕事なしでは研究も事務も含め全ての業務が成り立たない。責任ある大事な仕事を任されているという実感がやりがいにつながっています。宇宙という壮大なスケールの研究にいつのまにか携わっていることにも不思議な驚きを感じています。

マダム

これからのVERAや天文学に期待することは?

高橋

天文学のために開発した技術を実社会にも役立てるような研究ができればと思います。VERAのアンテナや受信機の技術開発は非常にレベルが高いと思うので、優れた技術を産業に応用できるように視点を変えていくのもいいんじゃないかなと。やろうと思えば必ずできると思います。

マダム

新しい時代を見据えた意欲的な視点ですね。そんな高橋さんにとって、VERAとは?

高橋

自分とは縁のないと思っていたことに出会わせてくれたもの、でしょうか。離島へ出張して就業後に釣りを楽しんだり、裏方の私がラジオに出演したり講演依頼が来たり、こうやってインタビューを受けたりするなんて夢にも思っていませんでしたから。

マダム

次はTV出演かも!? これからも技術者の枠を超えて、ご活躍を期待しています。高橋さん、どうもありがとうございました。