朝倉さんが研究支援員として天文台にいらしたのはいつですか?
8年前です。2007年から働き始めたんですけど、たまたまハローワークに求人票が出ていたのを、母が見つけてきてくれたんです。「なんか面白い求人が出てるよ」って。
なんと!ハローワークがきっかけでしたか。
はい。求人票にベラって書いてあって、とっさに妖怪人間のベラが思い浮かんでしまって「天文台で妖怪人間って何?!」と思いました。
あはははは(笑)。
業務内容に「アンテナ掃除とテープ交換」とありまして、それも一体何をやるんだろうと不思議でした。
それはもう、いろんな意味で興味をひかれますね。
はい。面白そうでしたし、ちょうど転職を考えていたタイミングだったので、すぐに応募してみました。どうなるかと思ったら意外にトントン進んで。
研究支援員として採用になったわけですね。電波天文学という専門的な分野に関わる業務ですが、それまで機械や理系の勉強をなさっていたのですか?
いえ、まったく(笑)。前の仕事も事務でしたから、入った当時は何がなんだかわからなくて覚える事がいっぱいで、ちょっと大変でした。
わあ、親近感♡私も理系ではないので共感します。天文台ってある意味、異次元の世界ですよね。
そうなんです。すごく頭のいい人たちが難しい言葉をしゃべっていて、皆さんが何を言っているのかわからない。
そのわからない気持ち、よくわかります(笑)。そんな異次元のように感じた場所で、いまはバリバリお仕事をこなしていらっしゃるのですね。
はい。毎日アンテナに登って、アンテナと観測機器の点検をしています。
どのような点検をするのですか?
それは実際に見ていただいた方がいいので、一緒にアンテナへ行ってみましょう。
記事公開日:2015年3月27日