-

超長基線電波干渉計(VLBI)による地球回転、天体電波源の位置と構造、数千km以上
の長距離を超精密に測定する新技術の開発、観測、研究を行っています。また従来の
方式より1〜2桁高精度(分解能:10万分の1秒角)の新VLBI技術の確立とVERA計画を推
進します。

地球を大気、海洋、地殻、マントル、流体外核、固体内核が力学的に結合した一つ
のシステムとしてとらえ、このシステムからの出力情報である極運動、自転速度変動
等の地球回転運動の乱れのメカニズムを解明し、地球システムと惑星地球の理解をめ
ざします。

最新の地球計測手段による地球の回転や変形の観測データおよび関連する地球物理
データに基づく解析と解析法や情報処理等の研究ならびに地球力学データベースの作
成と運用に関する研究を行っています。また、VLBIによる国際観測を企画、実施し、
それによって天文、地球基準座標系の研究を行っています。

地球の潮汐、振動、変形の観測及び研究に基づいて、マントルの粘弾性、流体核お
よび内核の運動、流体核とマントルの力学的結合等を究明し、地球型惑星の構造、力
学的性質、内部運動ならびに天体間の潮汐作用についての研究を行っています。

地球および月・惑星の重力場およびその時間変動の研究、重力ポテンシャル変化に
よる内部変動の研究、国際重力基準網の研究、精密重力測定を用いた基礎物理学の研
究、重力測定ならびに関連する計測技術の開発等を行っています。

精密な位置計測に関する理論および基礎技術の研究を行っています。

地球力学の理論的研究のみならず、先端技術の開発と観測技術の高精度化、および
地球力学データ解析技術の研究等を行っています。