ALMA望遠鏡の複数のアンテナを合成して一つのVLBI局とする ALMA Phase-up Project (APP) の試験観測が2015年1月13日に初めて行われ、近接するAPEX望遠鏡との間でフリンジを検出することに成功しました。
この試験によって、APPのためにALMAに設置された水素メーザーやレコーダーなどのVLBIの観測装置が正しく動作していることが確認されました。
このシステムには日本チームが開発した、標高5200mのALMA観測サイトから標高2900mの中間山麓施設へデータを伝送する光伝送装置も含まれており、これを含めてすべての機器が正しく有機的に動作していることが今回確かめられました。
この成功によって、ALMAを含むミリ波・サブミリ波VLBIの実現により一層近づいたといえます。
国際ALMA観測所の報告(英文・リンク切れ)