10年ぶりに再会したら

10年ぶりに再会したら

マダム

お久しぶりです。山内さんが大学院生として野辺山宇宙電波観測所(以下、野辺山)にいたとき以来、10年ぶりなんですけれども、あのときの学生さんが立派な研究者になって、奥様になって、お母さんになって。10年のあいだの出来事をサーッと教えてもらえますか。

山内

まず野辺山で博士号をとりまして、そのあと半年間、研究支援員として川口さんに面倒を見ていただいて、それから筑波大学で準研究員を2年半、そうこうしているうちに水沢VLBI観測所の研究員として三鷹勤務になって、翌年に入籍しました。

マダム

あっ、大事なところをサーッと行かれてしまった(笑)。

山内

サーッと行きましょう(笑)。入籍後に水沢勤務にしていただき、そうしているうちに産休、育休という状況になって一年休んで復帰して、いまに至ります。今年の4月からRPDといって産休、育休後に研究活動を再開する区分の学振特別研究員として水沢にいます。

マダム

そのような研究者の支援制度があるんですね。

ママさん研究者として奮闘中

山内

はい。とてもありがたいです。なんとか復帰して、いま論文を書いているところです。

マダム

ブランクを感じさせない仕事ぶりじゃないですか。産休・育休中も研究されてたんですか?

山内

休んでいる間も研究しようと思ったんですけど、さすがに無理でした(笑)。

マダム

仕事中、お子さんは保育園に預けてるんですよね?

山内

はい。夕方お迎えに行って、家に戻ってきます。

マダム

でもお母さんはそれからまだ仕事がありますよね。

山内

はい(笑)。それから夕飯をつくって食べさせて、お風呂に入れて、9時には寝かせたいです。

マダム

わかります!寝かせ「たい」というのが。母親として親近感がわきます。

記事公開日:2015年11月17日