石川さんにとってVERAとは

石川さんにとってVERAとは

マダム

水沢の方々にとってVERAは光から電波を勉強し直すところからスタートなのですね。

石川

そうですね。この資料にも「勉強会は原則として毎週木曜日、会議室で行う事とする」って書いてありますけど…当時の資料を見ると「ああ勉強したんだ」って思いますね。

マダム

一生懸命勉強して、20年もかけて実現に結びつけている。当時これだけのことをやっていた準備段階の実態は、あまり表には出ない部分ですが、お話をうかがってとても大事なところだと思いました。

石川

このあとまた何回かVERA研究会や、電波のコミュニティの人たちの議論でもまれ、VERAそのものが何を目指すのかが変わってもっと大きくなっていって、ようやく実現に向かうんです。新たなものに塗り替えるというのは簡単ではないんですよね。時間と予算と、かつ多くの人の協力がないとできませんから。

マダム

最近VERAに所属が移られたそうですが、またVERAに戻ってきたという感じですか?

石川

所属としては、そうですね(笑)。勉強会をしていたころが20年近く前ですから、何十年かぶりに戻ってきました。また何かできるかなあ、と考えているところですね。

マダム

そんな石川さんにとってVERAとは?

石川

VERAに夢中!というタイトルどおり、まさにいま夢の中なんだと思います。夢物語だったけれど、必死になって建設に向けてがんばったから実現にこぎつけた。VERAだけに限らないと思いますけれど、建設するまでって本当に長いんですよ。多くの人たちが議論して、あれをしよう、これをしようって積み上げてきた夢が叶って実現した装置なので、これを使えるうちにガンガン成果をだして欲しい、ひとつでもふたつでも多く研究成果に結びつけて欲しい、夢に向かってどんどんやって欲しいって思います。

マダム

計算機からVERA黎明期のお話をうかがって、私まで胸が熱くなってきました。石川さん、どうもありがとうございました。