観測棟に戻ってきました。ここでも作業があるんですか?
こちらでは観測データを記録するテープのチェックと交換作業をしています。オートチェンジャーにテープを出し入れしたり、三鷹相関局に送ったり。テープのほかにハードディスクも扱います。大体ここまでが毎日行う仕事です。どの作業も観測でアンテナが動いている時はできないので、常にアンテナのスケジュールを把握して、観測の時間帯に被らないように様子をみて行います。
ところで、数年前に私も参加してお世話になりましたが、水沢観測所の特別公開日ではアンテナツアーで案内をされてましたよね。
アンテナに登り慣れているためか、毎年アンテナツアーを担当していますね。最近はアンテナツアーのチーフも任されています。ツアーの時はとくに怖がっている人の対応に気をつけています。
足元が金網なので下の景色が見えて怖くなってしまうんですね。たしか年齢制限と身長制限がありましたよね。
はい。安全上制限を設けています。とくにお子さんは、最初はとてもテンションが高くてはしゃいでいるんですけど、登って行くとだんだん静かになって黙ってしまう。大人の方でも途中で中断して降りてしまう人がいます。
私がツアーに参加したときも、足がすくんで途中で降りた方がいらっしゃいました。朝倉さんはもともと高いところが平気なんですか?
いまはもう大丈夫ですけど、はじめはそうでもなかったですよ(笑)。いまでも鏡面は怖いです。
鏡面にも行くんですか?!うらやましいって言っていいのかな(笑)。
1年に1~2回という程度ですが、保守作業を手伝うことがあります。鏡面から見ると足元の景色が小さいですよ〜。