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VERA NEWS

第2次電波源探査観測行われる (第4号:2000年6月29日発行)

VERAで位相補償観測を行う際に必要なVLBI電波源を探査するために、J-Net*を用いた銀河サーベイ観測が2000年5月29日と31日に行われました。

今回の観測は、昨年10月に行われた100時間観測に続く第2回目の観測で、2日間で合計16時間の観測が行われ、その結果、銀河面内に8個の新しいVLBI電波源が発見されました。
前回の観測と合わせると、J-Netの観測から合計59個ものVLBI電波源が銀河面内に発見されたことになり、この発見によって新たに130個を越える水メーザー源がVERAで観測できることになりました。

今後も同様な観測を続けてゆくことで、銀河系内の約1千個のメーザー源のほとんどがVERAで観測可能になると期待されます。

>> PDF(189KB)


VERAで参照電波源として使われるVLBI電波源の銀河座標分布。赤が今回の観測で発見されたVLBI電波源(8個)。青は昨年10月の観測で発見された電波源(51個)、水色はすでに知られているVLBI電波源(約2000個)を表す。2回の観測から銀河面内の電波源の数は飛躍的に増加したが、他の領域に比べると依然として少なく、今後ともこの領域で集中的に電波源探査を行う必要がある。

*J-Net:国内VLBlネットワーク。野辺山45m、鹿島34m、水沢10m、鹿児島6mの計4局で構成される。


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