
本間希樹(ほんま・まれき)教授が、令和8年秋の紫綬褒章を受章することが決定しました。
本間教授は、超長基線電波干渉計(Very Long Baseline Interferometry / VLBI)の技術に基づいた観測天文学に長年にわたり貢献してきました。
国立天文台水沢VLBI観測所が中心となって運用するVERA(VLBI Exploration of Radio Astrometry)プロジェクトにおいて、本間教授は建設期から科学的性能評価などで中心的な役割を果たし、世界初の2ビーム同時受信システムによる銀河系スケールの距離計測の実現に貢献しました。そして、銀河系中心から太陽系までの距離や銀河系の回転速度など、銀河系の基本的な構造の決定を主導しました。
地球上の電波望遠鏡を結合させてブラックホールの影を撮影する国際協力プロジェクトであるイベント・ホライズン・テレスコープ(Event Horizon Telescope / EHT)において、本間教授は日本の代表を務めつつ、長年にわたり計画の実現に貢献しました。国立天文台も建設・運用に参加するアルマ望遠鏡をEHTの観測局とするため、関連する装置開発に国際協力により取り組み、ブラックホールの観測を実現しました。さらに、ブラックホール画像化のための新たな解析手法を日本のグループが提案し、その手法がEHTの初期成果画像を得るための三つの手法の一つに採用され、史上初となるブラックホールの影の撮影成功に大きく貢献しました。
これらの業績に対して、本間教授はこれまでに、自然科学研究機構 若手研究者賞(2014年、個人受賞)、日本天文学会 欧文研究報告論文賞(2015年、筆頭著者として受賞)、文部科学大臣表彰 科学技術賞研究部門(2017年、3名で共同受賞、筆頭者)、Fundamental Physics Prize (FPP) Foundation, Breakthrough Prize in Fundamental Physics(2019年11月、EHTプロジェクトメンバーとして共同受賞)、日本天文学会 林忠四郎賞(2021年3月、個人受賞)、仁科記念財団 仁科記念賞(2025年 12月、個人受賞)などを受賞しています。
今回の受章を受け、本間希樹教授は次のように述べています。
「この度の受章は研究者として大変な名誉であり、望外の喜びを感じております。受章の対象となった私の研究は多くの共同研究者との協力で進めてきたもので、国立天文台のスタッフや世界中の共同研究者をはじめこれまでお世話になった皆さまに改めて感謝申し上げます。今回の受章を励みに、さらに研究に邁進してまいります。」

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