VLBIは遠方の天体からやってくる電波を複数のアンテナで同時に受信して、電波の
到着時刻の差を精密に求める装置です。地球の回転運動や変形の研究、準星や星生成
領域、晩期型星における電波源の運動や物理状態の研究に利用されています。
水沢観測センター構内直径10mパラボラアンテナ(右側)
水素メーザー周波数標準
アンテナ局ごとに精密な基準信号と共に磁気テープに記録された受信信号は相関局に
おいて再生され、基準信号を元に受信信号の位相と振幅を合成するためのデータ処理
が行なわれます。
簡易型相関処理装置(NAOCO)
国立天文台で開発された簡易型相関処理装置NAOCOは1チャンネルにおける超広帯域
処理や16チャンネルを用いた帯域2MHzの処理、2ビットサンプリング等の様々な
機能を持つ可搬型のVLBI相関処理装置です。