国立天文台☆3大イケメンのお一人と言われる本間さん、VERAプロジェクトでは、どのような立場なのでしょうか。
あの..イケメンは勘弁して下さい。プロジェクト・サイエンティストと言って、プロジェクトの研究方針を最終的に決める立場です。
ということは、研究面におけるリーダーなのですね。
そうですね。役割上、割と表に立つ機会が多いです。よくも悪くもVERAの顔ですね。(笑)
最近はキャリア教育の一環として職業について調べる機会があるので、このページを読んでくれている中学生、高校生もいると思います。
将来、研究者を目指す人へ、ぜひメッセージをお願いします。
困難はありますが、それ以上に面白いし、やりがいはあります。
研究の世界って、基本的に「失敗」だらけなんですよ。未知の世界だから、10やったら9は失敗なんです。その中でひとつ成功すればいいんですけど、それさえ難しかったりする。逆に言うと、それにめげない打たれ強さ、図々しさが必要というか、ある意味で無神経な方が成功するんじゃないかな。
「鈍感力」ですか。
2013年7月7日 TBSラジオに生出演。「爆笑問題の日曜サンデー」七夕特集で天の川をテーマにしたコーナーに本間さんが生出演。
天の川のことなら本間先生!というメディアの反応は非常に良いですね。ラジオでは爆笑問題のお二人と息があっているようでしたが。
爆笑問題には脱帽です。生放送で常にあれだけのパフォーマンス!芸能からスポーツ、果ては科学まで、何が来ても対応できるのは、すごいです。しかも朝はサンジャポ 2時間、午後はあのラジオ番組を4時間、生放送で毎週というのはタフですよ!
本間さんの趣味はバイオリンとお聞きしていますが。
子供のころからバイオリンを続けていて、大学のサークルでオーケストラに入って、10年間はオケ三昧でした。今でも音楽は大好きです。
NAOJニュースに「私の本棚」という、自分が持っている本を切り口に研究者を紹介するコーナーがあって、そこで僕は楽譜を紹介してるんですよ。
※天文台ニュース 2008年4月1日号 No.177 (8ページ目) にて『ベートーヴェン交響曲集、ピアノソナタ集、弦楽四重奏曲集』を紹介
毎日お忙しそうですが...。“課長”の仕事に加えて、総研大(総合研究大学院大学)や、東京大学の大学院博士課程の学生7人を研究室で直接指導し、教官としても東京大学の教養学部で天文学の授業をなさってますよね。一日のタイムスケジュールって、どんな感じなんですか?
その日によりますが、朝9時に出勤して、会議とか..ゼミとか..メール対応とか..うーん、帰りは...最近ちょっと遅いですね。夜9時か、遅い時は10時、11時になったりして。
アメリカが色々な研究者に観測時間を細かく分配する方式なのに対し 、VERAは単一目的。アメリカとは対照的に、特定の研究目的のために望遠鏡を占有するという方式なんです。
銀河系の構造を調べるために、ひたすら観測するというわけですね。
そうです。そうしたら何が起きたかというと、2007年頃からアメリカが方針を変えてきたんです。今までとは逆に、観測時間を何千時間も占有して大きなプロジェクトをやると。VERAの成果が出始めたことによって、この分野が面白いってわかっちゃった。(笑)