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水沢−入来間で初フリンジ (第14号:2002年4月18日発行)
2002年2月20日にVERA水沢−入来間で初めての干渉実験が行われ、オリオン座の星形成領域ORI-KLから出るメーザーについて、干渉縞(=フリンジ)の検出に成功しました。
VERAの望遠鏡を用いた初めてのフリンジ検出で、VERAがいよいよVLBI(=超長基線干渉計)として動き出したことになります。
今回の観測では、スペースVLBI衛星「はるか」や国内VLBIネットワーク「J-Net」の観測で使用されてきた、VSOPターミナルを記録系として使用し、国立天文台三鷹にあるFX相関器で相関処理を行っています。
VERA用に開発された広帯域記録系を用いてのフリンジ出しと、残る小笠原局、石垣局を含む基線でのフリンジ出しは、次のターゲットとして現在実験準備が進められています。
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![]() VERAのファーストフリンジ。 中央に立っている複数のピークが、星形成領域から出るさまざまな周波数のメーザー放射に対応する。 |