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2008年前期の研究成果紹介 (第31号:2009年2月9日発行)
VERAの観測も軌道に乗り、2008年は数多くの研究成果が発表されました。
今号では2008年前半に発表された成果をご紹介します。
それぞれの詳しい内容や関連論文は、各詳細ページをご覧ください。
1) 6.7GHz帯メタノールメーザーの試験観測
VERAと山口大32mおよびJAXA/ISASの臼田64m鏡を組み合わせたVLBI観測によって、12天体のマップが得られました。これらの観測から、6.7GHzのメタノールメーザーは日本国内の基線でも十分な強度で検出可能であることが実証されました。
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2) 2つの近傍星形成領域の距離決定に成功
VERAによる水メーザーのモニター観測から、太陽近傍の星形成領域として知られるNGC 1333およびρ ohp-eastの距離計測に成功し、NGC 1333は距離235 +/- 18 pc、ρ oph-eastは距離178 +13-37 pcと、それぞれ求められました。
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3) 大質量形成領域 Onsala 1 の水メーザー観測
VERA+NRO野辺山45m鏡+NICT鹿嶋34m鏡で行われた、大質量形成領域Onsala 1の水メーザー観測から、この領域に2つの水メーザークラスターが約3000AU離れて存在していること、2つとも双極流的なふるまいを示すことが明らかになりました。
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この他にもVERAのウェブサイトでは成果報告を順次公開しています。
>> 成果報告ページ
>> 論文一覧ページ(英語)
次号では、2008年後期についてご報告する予定です。