研究者向け情報
共同利用
2021年度 電波・干渉計サマースクール
- 開催趣旨
半世紀以上前に本格的な天文学応用がなされた電波干渉計は、今や電波天文学の研究において不可欠な観測手法となっている。アルマ望遠鏡の登場によって、他波長・理論コミュニティからのユーザーの参入も増え、電波干渉計はますます一般的な観測手法となた。また、VERAを中核とする日本のVLBI網は、東アジアVLBIとして発展し、ユーザーコミュニティの拡大を見せている。EHTによるブラックホールシャドウの撮像の成功も、電波干渉計のユニークな能力を広く示す機会となった。SKAやngVLA、それらと相補的な役割を担う大型単一鏡などの将来計画実現に向けた動きも活発化していて、電波・干渉計技術を利用した天文学研究は、さらなる発展が期待される。一方で、電波干渉計の原理やデータ解析の理解に、ハードルの高さを感じるという若手研究者の声も寄せられる。ユーザーコミュニティが広がった一方で、系統的な知識の習得の機会は、まだまだ限られているようだ。このような状況を踏まえ、主に学生や若手研究者を対象に、電波・干渉計サマースクールを開催する運びとなった。本スクールでは、電波干渉計と単一鏡の基本原理、実践的な知識、科学成果のハイライトを学ぶ講義を行う。これから電波干渉計を使う予定である方、あるいは、すでにデータに触っているものの基本原理の理解を深めたいと考えている方に、積極的にご参加いただきたい。
- ホームページ
- 日程
9月16日, 17日, 21日、22日、24日(時間はTBD。各日ともに9時から15時頃を 想 定。)
- 実施形態
オンライン講義(座学のみで、解析実習は行わない)
- 対象
学部生、大学院生、電波初心者
- 言語
日本語(一部英語の可能性あり)
- 講師(5/20時点で確定の方々)
- 百瀬宗武(茨城大)
- 亀野誠二(国立天文台)
- 新永浩子(鹿児島大)
- 鎌崎剛(国立天文台)
- 樋口あや(東京電機大)
- 永井洋(国立天文台)
- 秦和弘(国立天文台)
- 主催
国立天文台、総合研究大学院大学、アルマ科学諮問委員会、VLBI科学諮問委員会
- SOC
- 伊王野大介(co-Chair: 国立天文台アルマプロジェクト・総研大)
- 梅本智文(国立天文台野辺山・総研大)
- 鎌崎剛(国立天文台アルマ/アステプロジェクト)
- 亀野誠二(国立天文台アルマプロジェクト・総研大)
- 川邊良平(国立天文台科学研究部・総研大)
- 河野孝太郎(co-Chair: 東京大学・アルマ科学諮問委員会)
- 新永浩子(鹿児島大学・アルマ科学諮問委員会)
- 永井洋(co-Chair: 国立天文台アルマプロジェクト・総研大)
- 廣田朋也(国立天文台水沢・総研大)
- 深川美里(国立天文台アルマプロジェクト・総研大)
- 米倉覚則(茨城大学・VLBI科学諮問委員会)