奥州市立衣川小学校で出前授業

2020-11-09

2020年11月5日(木)に小学5、6年生向けに出前授業を行いました。奥州市の小中学校向けに毎年実施している「キラリ☆奥州市天文教室」がCOVID-19の影響で募集中止になり、その替わりです。事前に提示したテーマの中から選ばれたのは「地球と月と太陽系」。45分授業1コマで全部扱うのは無理なので、小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが来月に戻ってくる事もあり、地球に水を持ってきたのは小惑星かもしれないので小惑星を探査している、という流れで太陽系の惑星形成や地球の水の量などの話をしました。また、水が作る地形と関連して、奥州市の大部分が属する国内有数の扇状地である胆沢扇状地についても紹介しました(写真)。

昨今は何もかもがオンラインなので、児童の皆さんの前で直接お話しができたのは貴重な機会でした。私からの質問だけでなく、途中で気が付いたことを独り言のように発言してくれたり、頷いてくれたりする児童たちもいて、反応がすぐにわかる対面式の授業はやはりいいものだと思いました。

衣川地区は星空日本一になったこともあり、地域では夜空が暗いことで有名です(参考リンク: VERAに夢中第6回)。天の川を見たことがある人は、という質問に対しては全員が手を挙げて答えてくれました。逆に、星は身近すぎるのであまり興味を持たれないのかも、という学校の先生のお話もあり、今回のような出前授業を通じて少しでも宇宙に興味を持ってもらえたらと思います。いつか出前星空観察会をしてみたいです。

胆沢扇状地を説明中

胆沢扇状地を説明中

(文責:野田寛大)