ふれあい天文学・大連日本人学校

2020-12-04

 

国立天文台の職員が小中学校を訪ねて宇宙の話をする「ふれあい天文学」は、今年はCOVID-19の都合で主にオンライン・コミュニケーションツールを利用したリモート授業として実施されています。場所を選ばないリモート授業の利点を生かして、今年は国外の日本人学校さんからの申し込みが多数あり、今回私は2020年11月19日(木)に、中国・大連の日本人学校で学ぶ中学生に向けて授業を行いました(写真1)。小惑星のかけらが入っていると期待されるカプセルがもうじき(12月)地球に帰還する予定の「はやぶさ2」の話を中心に、仮想的に宇宙を旅することができるソフトウェア”Mitaka”の実演や星の楽しみ方など、2コマを頂いてお話しました。

 

日本語での会話も、オンラインでのコミュニケーションの問題も特になく、スムーズに進められたと思います。元々そうなのか、彼の地で大陸気質になったのかは分かりませんが、生徒さんは最初からフレンドリーに接してくれて楽しく話すことができました。今回はリモート授業のため、独り言など自分の確認のために生徒さんが発する言葉はあまりよく聞きとれませんでしたが、休み時間にパソコンの前に来て話してくれたりしてささやかな交流ができたと思います(写真2)。授業の最後には大連に来てね!という言葉ももらって嬉しかったです。私事ですが、親が旧満洲出身ということもあり、大連や瀋陽がある遼寧省はいつか行ってみたい場所でもあります。いつかオンラインではなく現地で実際に授業ができるのを楽しみにしておきたいと思います。 (野田寛大)

写真1 授業の様子

写真1 授業の様子

写真2 休み時間にPCで生徒さんとお話し中

写真2 休み時間にPCで生徒さんとお話し中