相関器室にお邪魔してみました。機械や部品がたくさんありますね。それに、なんだか寒い!
熱がこもって機械が故障しないように空調で温湿度を保っているんです。
スパコンと同じですね♡ 一年を通じて同じ温度ですか?
25℃です。夏服だとだいぶ涼しく感じますね。
古いDIRがたくさんありますが?
大学では何を勉強されたんですか?
機械です。工学部で流体力学などを学びました。じつは飛行機が好きだったんです。
パイロットに憧れたんですか?
いえ(きっぱり!)設計する方ですね。子供の頃から手先を使うのが大好きで、ものを作るのが好きだった。「立体凧」を作って飛ばしたりしてたんです。
ふつうの凧ではなく立体凧というのがすごいです。いくつぐらいのときですか?
結局、天文台に納入されたDIR-2000のメカ的な面倒を私がみることになりまして、2003年からSONYのユーザーサポートとして定期的に天文台へ来るようになったんです。じつは自宅から天文台まで片道2時間かかるんですが、天文台から電話がかかってくると、土日関係なしで対応していました。
なんとハードな(笑)。VERAも立ち上げ時期で呼び出しが多かったのでは?
さて、SONY時代の話を抜きにして、金口さんは語れないわけですが、SONYへ入社した理由は?
社員に大学時代の友人がいて、仕事がおもしろいと聞いていたんです。元気がある会社だなと思ったのと、華々しさに惹かれて入社しました。これも作って、あれも作って、ガンガンやるぜ!って感じでしたね。
当時のSONY製品は社会現象でしたよね。75年にベータマックス、79年にウォークマン、80年代に8ミリVTRハンディカムシリーズ!最初から開発部門にいらしたのですか?
前職はSONYのメカニカルエンジニアという経歴をお持ちの金口さんですが、まずはVERAプロジェクトでの仕事と役割について教えていただけますか。
はい。各観測局(水沢・入来・小笠原・石垣島)のアンテナで観測した電波信号を記録する機械の保守と、その記録した信号を処理する相関局(三鷹)の管理が私の主な仕事です。
どのような機械なんでしょうか。