第20回目の意中の人は
高橋賢さん

情報セキュリティへの取り組み

マダム

情報セキュリティは社会的な課題でもありますね。

高橋

そうですね。多くの公的機関や企業がサイバー攻撃を受けているなか、国立天文台も例外ではありません。天文台のサーバも攻撃にさらされています。ウェブサーバは世間一般に公開されているので、逆にいえば世間一般から攻撃できるわけです。もちろん、そのための対策はしていますし、アクセス記録も監視しています。

ウェブサーバの前で説明を受ける
ウェブサーバの前で説明を受ける
マダム

国立天文台として、しっかり対策をしているということですね。

高橋

はい。国立天文台の本部に情報セキュリティ室が設置されています。私も各プロジェクトにいるセキュリティ担当の一人として、連携しながら対応しています。

マダム

セキュリティ担当の一人として何か思うところがありますか。

高橋

技術的なセキュリティ対応はごく限られた一部の人にしかできません。だからこそ、情報機器を使う誰もがセキュリティを当たり前に意識するようになればいいと思います。例えば、パソコンには必ずセキュリティソフトを入れる、たまにはチェックする、というような日々の積み重ねが全体のセキュリティ対策につながってくると思うので。

マダム

技術的なガードだけでなく、機器を使う人の意識も重要ということですね。

高橋

はい。今までの私は技術的な対応だけでしたが、これからは、情報セキュリティの考え方を伝えていく活動をするのも大事なのかなと思って、活動のやり方を考えているところです。

情報セキュリティは社会的な重要課題
情報セキュリティは社会的な重要課題
高橋 賢
氏名
高橋 賢 たかはし けん
出身地
岩手県生まれ
紹介

国立天文台水沢VLBI観測所の特定技術職員として、観測システム用計算機の運用保守管理、ネットワークの運用保守管理、ウェブサーバの運用保守管理、情報セキュリティマネジメント、スパコン運用保守の現地サポートなどを担当しています。休日は家族で外に出かけ、山登りや趣味の釣りを楽しんでいます。ロックバンドLUNA SEAのファン。ライブに行くのが楽しみです。