サブミリ波VLBIの国際会議 EHT2014 が開催されます。
サブミリ波VLBIの国際会議 EHT2014 が、2014年11月にカナダの Perimeter Institute で開催されます。
サブミリ波VLBIの国際会議 EHT2014 が、2014年11月にカナダの Perimeter Institute で開催されます。
ALMA Phase-up Projectの日本分担として作成された波長多重光伝送装置が、2014年6月にALMAサイトに設置されました。このシステムは2台の光送受信機の対からなり、1台が標高5000mのALMAサイト(AOS)、もう1台が標高2900mの中間山麓施設(OSF)に設置され、この間の約30kmを光ファイバーでデータ伝送します。
今回、2台の装置がチリに発送され、OSF実験室での対向動作試験を経て、2か所のサイトに装置が設置され、30kmの離れたAOS-OSF間でリンクを確立することに成功しました。今後は、データ伝送試験によるデータ品質確認を行い、実観測に向けた準備を進めることになります。
新学術領域「スパースモデリングの進化と高次元データ駆動科学の創成」は、データの疎性に注目した「スパースモデリング」の手法を用いて、医学から天文学にいたるまでの自然科学全体に革新的展開をもたらすことを目指しています。
この新学術領域の研究計画の一つが
「スパースモデリングを用いた超巨大ブラックホールの直接撮像」
代表:本間希樹(国立天文台 水沢VLBI観測所 准教授)
です。
この計画研究ではスパースモデリングを電波干渉計に応用し、撮像能力を大きく向上させることでブラックホールを詳細に観測することを目標にしています。
詳しくは 領域のホームページ をご覧ください。
ALMAの各アンテナの信号を合成してミリ波サブミリ波VLBIの観測局として使用する計画がALMA Phasing Project (APP)で、米国、欧州、日本、台湾、チリなどの研究機関が参加して国際協力で計画が進められています。
このAPPにおける重要なマイルストーンとして、開発する装置の詳しい設計検討を報告・議論するCritical Design Review(CDR)が2013年5月に開催されました。
CDRは5月22日、23日に米国のヴァージニア州の米国国立電波天文台の本部で行われ、13名のレビュー委員を含めて総勢50名程度の参加があり、APPの設計・開発状況や今後の進め方なのについて詳しい議論が行われています。CDRではいくつかの問題点が指摘されていますが、これらの問題に対する解決策を今後示すことを条件にCDRの審査結果はパスとなり、ALMA PhasingProjectはさらに次の段階へと進むことになりました。
ALMA Phasing Projectにおいては、日本チームはAOSからOSFへ大容量のデータを伝送する光伝送装置の設計・作成を分担しています。
2012年12月10日 (月) に East-Asian sub-mm VLBI workshop が国立天文台三鷹にて開催されました。
国立天文台水沢VLBI観測所の本間 希樹(ほんま まれき)准教授、小山 友明(おやま ともあき)専門研究職員を含む日米欧等の国際共同チームは、おとめ座の銀河M87の超巨大ブラックホールから出るジェットの根元の大きさの測定に初めて成功しました。測定の結果、ジェットの根元のサイズは予想されるブラックホール半径の5.5倍であることがわかりました。さらに、ジェットの根元の大きさは、回転しているブラックホールの場合に予想されるジェットの根元の大きさと一致していました。このことは、ジェットの形成・放出にブラックホールの回転が関わっている可能性を示しています。
詳しい内容は、ウェブリリース「電波干渉計が超巨大ブラックホールに肉薄」をご覧ください。
国立天文台水沢VLBI観測所の本間 希樹(ほんま まれき)准教授、小山 友明(おやま ともあき)専門研究職員を含む日米欧等の国際共同チームは、おとめ座の銀河M87の超巨大ブラックホールから出るジェットの根元の大きさの測定に初めて成功しました。測定の結果、ジェットの根元のサイズは予想されるブラックホール半径の5.5倍であることがわかりました。さらに、ジェットの根元の大きさは、回転しているブラックホールの場合に予想されるジェットの根元の大きさと一致していました。このことは、ジェットの形成・放出にブラックホールの回転が関わっている可能性を示しています。
クェーサー 3C279およびNRAO530のジェットの撮像に成功し、日本天文学会秋季年会(大分大学)にて成果が発表されます。
詳しい内容は、記者発表のページ「人類史上最高の視力でみる超巨大ブラックホールからの噴出流」をご覧ください。
東京大学大学院生の秋山和徳氏、国立天文台の本間希樹准教授、マサチューセッツ工科大学のRu-sen Lu 研究員、Vincent L. Fish 研究員、Shepherd S. Doeleman 主任研究員らを中心とした国際研究チーム(EHT; Event Horizon Telescope) は地球から約53 億光年、約73 億光年彼方にある3C 279、NRAO 530 という2 つの活動銀河の中心にある超巨大ブラックホールから噴出するガスの根元の部分の構造を60 マイクロ秒角を切る人類史上最も良い解像度でとらえることに成功し、ガスの噴出する見かけの方向が根元の部分で大きく曲がっていることを明らかにしました。
クエーサー 1924-292 のジェットを波長 1.3 mm で EHT で観測し、ジェットの根元を撮像することに成功しました。その結果、これまで長い波長で観測されたジェットに比べて、ジェットの根元が大きく曲がっていることが明らかになりました。
この結果は、Lu et al. (2012) として米国のアストロフィジカルジャーナルに掲載されました。