本プロジェクトの関係者の秋山和徳さんが、AERA 2015年4月27日号に掲載されました。
平成26年度東京大学総長賞を受賞した秋山和徳さん(東京大学博士課程)に関する記事が、AERA 2015年4月27日号:『東大総長賞の4人はなぜ「突き抜けた」か 昨年度の受賞者の素顔』に掲載されました。
>AERA 2015年4月27日号:『東大総長賞の4人はなぜ「突き抜けた」か 昨年度の受賞者の素顔』(3~4ページ目)
平成26年度東京大学総長賞を受賞した秋山和徳さん(東京大学博士課程)に関する記事が、AERA 2015年4月27日号:『東大総長賞の4人はなぜ「突き抜けた」か 昨年度の受賞者の素顔』に掲載されました。
>AERA 2015年4月27日号:『東大総長賞の4人はなぜ「突き抜けた」か 昨年度の受賞者の素顔』(3~4ページ目)
ALMA望遠鏡の複数のアンテナを合成して一つのVLBI局とする ALMA Phase-up Project (APP) の試験観測が2015年1月13日に初めて行われ、近接するAPEX望遠鏡との間でフリンジを検出することに成功しました。
この試験によって、APPのためにALMAに設置された水素メーザーやレコーダーなどのVLBIの観測装置が正しく動作していることが確認されました。
このシステムには日本チームが開発した、標高5200mのALMA観測サイトから標高2900mの中間山麓施設へデータを伝送する光伝送装置も含まれており、これを含めてすべての機器が正しく有機的に動作していることが今回確かめられました。
この成功によって、ALMAを含むミリ波・サブミリ波VLBIの実現により一層近づいたといえます。
国際ALMA観測所の報告(英文・リンク切れ)
本プロジェクトの関係者の秋山和徳さん(東京大学博士課程)が、平成26年度東京大学総長賞を受賞しました。
本プロジェクトの関係者の秦和弘さん(学術振興会特別研究員PD)が、第31回井上研究奨励賞を受賞しました。
超巨大ブラックホールの撮像では、VLBIで如何に高い分解能(視力)を得るかが最も重要です。
しかし、分解能は波長と基線長の比から決まり、波長は観測技術的で、また基線長は地球の大きさで制限されるので、無限に高くすることはできません。
この困難をデータ解析的に解決する手法として、我々は疎性モデリングの手法を用いて解像度を従来よりも向上させる超解像技法の検討を行いました。
詳しいシミュレーションの結果、このような手法を用いて、従来に比べて数倍程度分解能を向上させることができる可能性が示されます。
このような手法を今後実観測データに適用することで、ブラックホールの直接撮像に大きなインパクトを与えることが期待されます。
論文
Honma, Akiyama, Uemura & Ikeda, PASJ, 2014, in press
"Super-resolution imaging with radio interferometer using sparse modeling"
サブミリ波VLBIの国際会議 EHT2014 が、2014年11月にカナダの Perimeter Institute で開催されます。
ALMA Phase-up Projectの日本分担として作成された波長多重光伝送装置が、2014年6月にALMAサイトに設置されました。このシステムは2台の光送受信機の対からなり、1台が標高5000mのALMAサイト(AOS)、もう1台が標高2900mの中間山麓施設(OSF)に設置され、この間の約30kmを光ファイバーでデータ伝送します。
今回、2台の装置がチリに発送され、OSF実験室での対向動作試験を経て、2か所のサイトに装置が設置され、30kmの離れたAOS-OSF間でリンクを確立することに成功しました。今後は、データ伝送試験によるデータ品質確認を行い、実観測に向けた準備を進めることになります。
新学術領域「スパースモデリングの進化と高次元データ駆動科学の創成」は、データの疎性に注目した「スパースモデリング」の手法を用いて、医学から天文学にいたるまでの自然科学全体に革新的展開をもたらすことを目指しています。
この新学術領域の研究計画の一つが
「スパースモデリングを用いた超巨大ブラックホールの直接撮像」
代表:本間希樹(国立天文台 水沢VLBI観測所 准教授)
です。
この計画研究ではスパースモデリングを電波干渉計に応用し、撮像能力を大きく向上させることでブラックホールを詳細に観測することを目標にしています。
詳しくは 領域のホームページ をご覧ください。
ALMAの各アンテナの信号を合成してミリ波サブミリ波VLBIの観測局として使用する計画がALMA Phasing Project (APP)で、米国、欧州、日本、台湾、チリなどの研究機関が参加して国際協力で計画が進められています。
このAPPにおける重要なマイルストーンとして、開発する装置の詳しい設計検討を報告・議論するCritical Design Review(CDR)が2013年5月に開催されました。
CDRは5月22日、23日に米国のヴァージニア州の米国国立電波天文台の本部で行われ、13名のレビュー委員を含めて総勢50名程度の参加があり、APPの設計・開発状況や今後の進め方なのについて詳しい議論が行われています。CDRではいくつかの問題点が指摘されていますが、これらの問題に対する解決策を今後示すことを条件にCDRの審査結果はパスとなり、ALMA PhasingProjectはさらに次の段階へと進むことになりました。
ALMA Phasing Projectにおいては、日本チームはAOSからOSFへ大容量のデータを伝送する光伝送装置の設計・作成を分担しています。
2012年12月10日 (月) に East-Asian sub-mm VLBI workshop が国立天文台三鷹にて開催されました。