クエーサー 3C 279 の中心で輝くジェットを EHT が高解像度で観測
世界の8つの電波望遠鏡をつなぎ合わせて地球サイズの仮想電波望遠鏡を作り上げる「イベント・ホライズン・テレスコープ(Event Horizon Telescope: EHT)」プロジェクトが世界初のブラックホール画像を発表してから、間もなく1年になろうとしています。EHTは、超巨大ブラックホールそのものだけでなく、超巨大ブラックホールから噴き出すと考えられている超高速ジェットも史上最高の解像度で観測していました。観測対象となったのは、3C 279と呼ばれる銀河の中心部が放つジェットです。3C 279のジェットの根元からは幅広い波長帯にわたって電磁波が発せられていて、さらにその強度は大きな時間変動を見せます。ドイツ・マックスプランク電波天文学研究所のキム・ジェヨン氏らのデータ解析によって、この3C 279のジェットの根元の、最も高精細な画像が得られました。