ふれあい天文学・青島日本人学校

2022年1月20日、中国の青島日本人学校の皆さんに「ふれあい天文学」ではやぶさ2についてお話しする機会がありました。Zoomを用いたネットワーク越しでしたが、小学部・中学部の皆さんと「ふれあう」ことができました。

今回、初めて二部構成に挑戦しました。小学生も参加した第一部の内容はやさしめにするよう心掛け、中学生を対象にした第二部では敢えて少し難しい内容も交えてお話ししましたが、皆さん集中して聴いてくださいました。 探査機、プロジェクト、小惑星、研究者の仕事に関して多くの質問がでた上に、授業の終わりには「実際にプロジェクトに関わった人から直接話を聞く貴重な体験となった」という感想をいただき、うれしく思いました。生徒の皆さん、授業の準備をしてくださった古川先生、ありがとうございました。 (文責:松本晃治)

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ふれあい天文学・セネガル ダカール補習校

10月30日にセネガルダカール補習校のふれあい天文学授業を行いました.

日本とは時差が9時間ありますので,ダカールでは朝10時,日本では夕方7時の開始となりました.始める前まで音声や映像がしっかり伝わるのか不安だったのですが,どうにか支障なく授業できたようです.

授業内容は太陽系天体の解説と,「はやぶさ2」,小惑星リュウグウの紹介です.小学1年生から中学3年生まで,参加者の幅が広かったので,内容と表記のバランスに気をつけました.それが上手く行ったのか,上手く行かなかったのか,質問タイムにはみなさんから手をあげてもらえました.保護者の方が一緒に参加されたご家族もおられて,少しは楽しんで頂けたのではないかと思います.

オンライン会議が普及して,海外校でもふれあい天文学が気楽にできるようになりました.また,双方向のコミュニケーションが取れるので,地理的な距離を超えた親近感も生まれます.テクノロジーの発展で世界がつながるのって良いですね.

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ふれあい天文学・八王子市立別所中学校

さる10月21日(木)に、八王子市立別所中学校へふれあい天文学の出張授業に行っ て来ました。ワクチンを2回接種済みだけど、念の為にPCR検査もして…

授業の前に、3年生が千葉工業大学のスカイツリーキャンパスを見学して、「は やぶさ2」の実物大模型などを楽しんだというお話を聞いていました。私自身、 千葉工大に勤務していた時期にスカイツリーキャンパスの立ち上げをそばで見て いたので、何だか嬉しくなりました。

早速「はやぶさ2」の紹介をして、小惑星の形にまつわるお話をしてきました。 途中でわたしから投げかけた質問には、みんな元気に返事を返してくれて、とて も話しやすかったです。話の後にもたくさん質問をしてくれました。どれも素朴 でストレートな疑問で、答えるのも楽しかったです。別所中学校のみなさん、有り難うございました。

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(文責 竝木則行)

小型・低価格な衛星レーザ測距システム Omni-SLR

【この記事は一橋大学大坪俊通氏に寄稿いただきました】

衛星レーザ測距とは

現代では,位置に関する情報はみなさんの生活に欠かせないものになっています.多くのみなさんは,スマートフォンやカーナビゲーションなどで数メートルの精度で位置がわかることは実感してることと思います.さらに,地球環境や災害を監視したり,最先端の科学成果を生み出したりするためには,地球規模で数ミリメートルの精度での位置を知ることが必要になっています.たとえば,海面高が年間数ミリメートルの割合で上がっていることがわかってきましたが,そのためには地球の固体部分の形や大きさも同程度の精度で知っておく必要があります.

Dragonfly地震計の開発

(この記事は、水沢の共同利用施設を利用された白石浩章様にご寄稿いただきました。)

はじめに

Dragonfly(日本語では「トンボ」の意味)は米国NASAのニューフロンティアプログラムの4番目として採択された土星の衛星タイタンを離着陸探査するミッションです。

探査機は2027年に打上げが予定されていて、2030年代半ばにタイタンに到着後、約3年間の観測を行います。ミッションの詳細については以下のURLが参考になります。(https://dragonfly.jhuapl.edu/index.php)

Dragonflyは8つのプロペラを持つ離着陸が可能なドローン型探査機で、16日もしくは32日ごとに動力飛行と着地観測を繰り返しながら、大気中だけでなく表層物質の化学分析や気象観測、さらに地中探査を多地点で行います。それによって生命前駆物質が存在するのか否かを調べたり、現在の姿から太古の地球環境によく似ているとされるタイタンの進化過程を明らかにしたりすることを目的としたとても野心的なミッションです。

西山学氏、受賞のご報告

 

この度、東京大学理学系研究科研究奨励賞とAmerican Geophysical Unionの Outstanding Student Presentation Awardという大変光栄な賞をいただくことになりました。修士課程での研究をこのように評価していただき大変嬉しく思います。これからは博士課程での研究が始まります。修士課程以上に没頭し、次の3年間も一生懸命頑張りたいと思います。最後に、これまで指導して下さった竝木則行教授をはじめ先生方、研究室の皆さん、そして「はやぶさ2」プロジェクトに感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。

 

西山氏の論文は★こちら★

 

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