キラリ☆奥州市天文教室

 キラリ☆奥州市天文教室は、奥州市と国立天文台が共催し、奥州市内の小中学校を対象に出前授業を行う事業です。今年は要望のあった10校を対象に実施予定としており、9月から開始しています。

今年のテーマは、

  1. ブラックホールって何だろう?
  2. 地球と月と太陽系
  3. 星の一生
  4. 水沢のZって何だろう?
  5. 天の川銀河の地図作り
  6. はやぶさ2の挑戦
  7. 宇宙のひろがり
  8. 季節の星座と星の動き
の8つを挙げ、各校からの希望と観測所の講師の予定などを調整して実施しています。

すでに9月2日稲瀬小学校、9月6日佐倉河小学校、本日9月10日大田代小学校での出前授業が実施されました。大田代小学校の講師はVERAプロジェクトの田崎文得 特任研究員が務めました。今年4月10日に発表されたブラックホールの画像を撮影したイベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)のメンバーの1人でブラックホールの専門家です。

大田代小学校を担当した田崎特任研究員は今日の授業を振り返り、
「クイズを出すと一生懸命考えたり、友達と相談したりと、児童の皆さんがブラックホールについて思いを巡らせている様子を見ることができて、嬉しく思います。熱心にこちらへ目を向けて、集中して聞いている様子もとても印象深かったです。児童全員が天の川を見たことがあるとのことにとても驚き、奥州市の自然環境の素晴らしさを改めて実感しました。 」
と感想を言っていました。

次世代を担う子どもたちの宇宙や天文学への関心を高めるとともに歴史ある研究機関が身近にあることを認識し郷土愛育成の一助とするため、奥州市とともに始めたキラリ☆奥州市天文教室が、たくさんの児童生徒の皆さんに星の世界や宇宙の広がりに興味を持っていただく機会となり、また観測所を身近に感じてもらえるきっかけとなれば嬉しいです。





(文責:小澤友彦)

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